1 バスに飛ばされて
俺は今、異世界にいる
そう。俺はこの夢のような世界に来てしまったのだ
時を遡り数十分前
俺の名前は向野快晴
17歳の高校生である
勉学に励み、大学を受験し、
自分の好きなことをやるために仕事を始めるという
いまいちパッとしない目標だけを頼りにボーっと生きていた
「おーい、お前また学校に遅刻するぞー」
いつものお父さんの掛け声で慌ただしく起床し、支度をして家を出る
近所の駄菓子屋さんのごみ箱の上にいる猫を一撫でし、俺は学校へ向かった
ちなみに俺に彼女はいない。なんでだろう
ひどいよね、俺だって勉強とか人一倍努力してるし
運動神経は割とよかったのに
...
あぁ、俺はいつからこんな可哀そうな男の子に
なってしまったのだろうか
神様、もういっそのこと俺を殺して異世界に転生させて平安とハーレムを!魔王討伐の依頼を!
みたいなことを考えていた
きっと俺は考え込みすぎて周りが見えていなかったんだろう
自分の体の右側に大きな衝撃が加わりぶっ倒れて、気付けば真っ白な空間に突っ立っていた
急な展開に追い付いていけず、周りを見渡そうと立ったその時
「こんにちは。向野快晴さん
あなたは、バスにひかれて死んでしまったのです...」
「…えっ?」
絶対聞きたくないし理解もしたくない言葉が俺の耳を貫いた
初作品!!!!!
頑張ります
応援してください。お願いです(傲慢