13、久しぶり
題名も久しぶり。
私が小説を投稿するのも久しぶりです。
次の日の朝。
私はいつもどおりに起きて、いつもどおりに支度をした。
ただ、待っている人は違う。
由紀菜じゃなく…美並だ…。
「香織ー!!」
外から美並の声がし、今日も気持ちが憂鬱のまま、外に出た。
「おはよ!!」
テンションが高い、美並の横には大好きな翔ちゃん!!
あ…そうだった。
美並と翔ちゃん、付き合い始めたんだっけ…?
「おはよう、香織」
「おはよ、美並、翔ちゃん」
「あ、香織ぃ。うちね、明日からでいいんだけど翔君と2人で行きたいの。ねー翔君!!」
美並は翔ちゃんにニッコリ笑って言う。
すると、翔ちゃんも笑って「うん」と答えた。
……ラブラブ…。
私のテンションはだんだん下がっていき、もう学校に行く気もなくなってきた。
「…今日から2人で行っていいよ。私1人で行くから」
「そー?じゃぁ、2人で行かせてもらいまーす!!」
気のせいだろうか。
普通にニコニコ笑ってる、美並の顔が一瞬ニヤっと笑ったような気がした。
気のせいだよね?
2人の背中を見ながら、私はとぼとぼ歩きだした。
そーだ!!
久しぶりに由紀菜を…。
美並と翔ちゃんはいつも美並と私が通ってる道から行き、私は由紀菜の家の前を通る道のほうに行った。
由紀菜の家の前に立ち止まり、私は迷う。
誘おうか…誘わないか…。
そう思っていると、家の中から由紀菜が出てきた。
「わぁっ!」
「お、おはよう…」
ビックリしてる、由紀菜に私は挨拶をした。
「え!?香織!?」
「…美並が翔ちゃんと一緒に行きたいって言うから…由紀菜と一緒に行こうかなーと思って」
「……いいよ。ちょうど、香織に知らせたいことがあるから」
私に知らせたいことってなんだろ?
不思議に思いながら私たちはひさしぶりに肩をならべ、歩き出した。
なんか落ち着く…。