表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/14

12、最悪な報告

この12話目の内容は、題名通りです。

「どうしたの、翔ちゃん?」

「いや…香織、今日すごいテンション低かったから…何で?」

…何で?って言われても……。

『美並が翔ちゃんにべたべたくっついてたから』なんて言えないよ。

言ったら、好きってばれちゃうし。

「一つ聞いていい?」

私が黙ってると、翔ちゃんが口を開いて言った。

「何?」


「……香織って、俺のこと好きだったりする?」


「えっ?」

急に!?何!?

バレてたの??

「いや…なんとなく……」

「なんとなくって…気になるっ!」

実は…翔ちゃんも私のこと好きだから、とか??

そんなこと、思ってると、翔ちゃんは

「何でもない。変なこと聞いてごめんな。じゃ!」

と言って、走って校舎の中に入って行ってしまった。

───何で急に聞いてきたんだろ…。

私はきになってしょうがなかった。


教室に入ると、もうほとんどの人が教室にいた。

今日は珍しく由紀菜をいじめてない。

由紀菜は1人で席に座って読書をしてる。

なんか、こういう空気、今までなかったから少し違和感がある。

私がドアの前でつったってると、美並が飛んできた。

「香織ぃ~!!待ってたよ!!聞いて聞いて。今日、香織に報告したいことがあるの!」

報告…?

いいこと…?悪いこと……?

「うちね、翔君と付き合うことになったの!喜んでくれるよね?」

は!?

嘘でしょ?

「嘘だと思ったでしょぉ」

なんか、気持ち読まれてる?

美並って怖い…。

「嘘じゃないから。なんなら翔君に聞けば?あ、明日から2人で行く約束してるから」

「そ、そっかぁ…。良かったね、美並」

私は苦笑いをして、自分の席の方へ行った。

由紀菜のほうをチラっと見る。

やっぱり、いじめられてない。

なんか、今日の美並、おかしい。

私に対しての接し方が違う気がする…。

…由紀菜が解放されたのは、嬉しいけど。

   続く...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ