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93話 気が付いたら1週間が経っていた……

「う……んぅ……」


 微睡の中。

 ふわふわ〜って自分が寝てるのを自覚して、意識がゆっくりと目覚めていくのがハッキリとわかるこの感覚……


「……ん」


 目もぱっちりしてて、眠気もまったく残ってない。

 うんうん、我ながら素晴らしい寝覚めだわ!!


「……ここは?」


 目を開けると、目の前に広がるのは知らない光景……じゃなくて普通に見慣れた私の部屋だけど……


「ふむ」


 なんで自分の部屋で寝てたんだろ?


「う〜ん」


 なんか寝る前の記憶が曖昧なんだけど。

 というか、いつ寝たのか、そもそもいつベッドに入ったのかすら覚えてない。


「まっ、いいや!」


 そんなことより!

 寝る前になにがあったのかを思い出すことよりも今は! なぜかめちゃくちゃ喉が渇いてるから、ベッド脇にある水差しで水を……


「む? なに、これ……」


 なんか、いつもより身体が重い……?


「ぬぉ〜! もうちょっとで、水に手がぁ〜」



 コンコン



「お嬢様、失礼致しますね」


「あっ、おはようファナ」


「はい、おはようございま……お、お嬢様?」


「? ファナ、どうかしたの? あっ」


 こ、この格好のことか!

 そりゃあ、扉を開けたらベッドの上で四つん這いになってる人を見たらこんな反応になっても不思議じゃない。

 けど、まさかファナにこんな姿を見られてしまうとは……!


 た、確かに貴族令嬢としてはあり得ない格好だろうけど、ファナにはもっとあられもない姿も見られてるし。

 この程度で怒られることはない……はずだけど、めっちゃ気まずい空気がっ!

 こ、この居た堪れない空気をなんとかせねば!!


「こ、これはその……別にベッドの上をハイハイしてたわけじゃなくてね?

 なぜかすごく身体が重くて!」


「お嬢様! 良かった! お目覚めになられたのですね!!

 本当に、本当にご無事でっ!!」


「えっ? えっ!?」


 いきなり抱きつかれたんですけど……というか! ファナ泣いてるっ!?


「ファ、ファナ?」


「っ! すぐに旦那様達とお医者様を呼んで参りますので、お嬢様はベッドでご安静になさっててください!!」


「へ? あの……行っちゃった」


 まぁ、とりあえず水はコップに入れて渡してくれたし。

 腰の下に枕をセットされて、まるで病人みたいな扱いだけど今はとりあえずファナのいう通り安静にしとこう。

 なぜか身体も重たいし。


「ふぅ〜」


 さて! 水を飲んで喉も潤ったことですし、ファナが戻って来るまでに寝る前になにがあったのか思い出しておかないと!!


「う〜ん」


 ギルドの緊急依頼を受けて行った、ルミエ様のお母様である魔法神様のダンジョンから帰ってきた翌日。

 魔王ナルダバートから宣戦布告があって、魔王城に乗り込んだ。

 それから結界でお母様達と遮断されて魔王ナルダバートと一騎討ちになって……


「あっ」


 そ、そういえば私、ナルダバートにお腹を貫かれて……!!


「あれ?」


 傷がない?

 あの傷が原因で意識を失ったところまでは覚えてるんだけど……


「ふむ」


 いつも通りにすべすべ、ぷにぷにの柔肌だ……ぷにぷに……


「ダイエットしようかな?」



 バンっ!!



「っ!!」


「ソフィーっ!!」


「お母様?」


 あ〜ビックリした。


「おはようございます」


「あぁ! ソフィーちゃん、無事でよかったっ!!」


「むへっ!?」


 うぅ、また抱きしめられて……


「「「ソフィーっ!!」」」


 お父様とお兄様達の声が……でもお母様に抱きしめられてるからなにも見えない。


「お、お母様……」


「っ! ごめんなさい、つい取り乱してしまったわ」


 お母様が取り乱すなんて!


「ソフィー!」


「本当に、無事でよかったっ!」


「気分はどうだ?」


 ファナのみならず、お母様もお父様もお兄様達も涙ぐんでるし…… いったい私が寝てる間になにが?


「先生! お早くっ!!」


「もう、そんなに急かさないの」


「あっ、ファナ、それにマリア先生」


 なるほど、ファナのいってたお医者様ってマリア先生のことだったのか。


「それにしても……貴方達ね、無事にソフィーちゃんが目覚めて嬉しいのはわかるけれど、ソフィーちゃんは病み上がりな上に寝起きなのよ?

 もう少し静かにしてあげなさい」


「その通りです。

 ソフィーちゃんがビックリしてしまったらどうするのですか?」


「えっ? でもユリアナも……」


「何か?」


「いえ、何でもありません」


 お父様……いやまぁ、これでこそいつものお父様だけども!


「ソフィーちゃん、体調はどうかしら?」


「う〜ん、特に問題はないと思います。

 ただ、なぜかすごく身体が重くて……」


「まぁ、1週間も眠り続けてたから当然ね。

 それに! まだ完全にダメージが抜け切ってない可能性もあるから暫くは安静にしないとダメよ?」


「わかりました……」


 しばらく安静にかぁ〜。

 まぁ、お腹を貫かれたわけだし……


「ん?」


 1週間?


「マ、マリア先生。

 いま、1週間も眠り続けてたっていいましたか?」


「そうよ。

 ナルダバートとの決戦から1週間、ソフィーちゃんはずっと眠っていたのよ」


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