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悪役令嬢は最強を志す! 〜前世の記憶を思い出したので、とりあえず最強目指して冒険者になろうと思います!〜  作者: フウ
第27章 ゲーム終幕編

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481話 紅き獅子

「い、いえ、そんな事は……ただ、まさか多忙な叔母上が私の卒業を直接祝いに来てくださるとは思っていなかったもので」


「ん? 何を言っているんだ、セドリック」


「え? あの、それはどういう……」


 おぉ〜! さすがは王国の紅き獅子と謳われるネヴィラお姉様だわ!!

 さっきまでイキリ散らしてたセドリックがタジタジにっ!!


「私は可愛い姪っ子を祝いに来たと言ったのだ。

 お前は私の甥だろう?」


「は……?」


「つまりだ、私がここに来たのはお前のためではなく、ソフィーのためだ。

 世界会議で家族がレフィアに出向いていて、1人で心細いだろうからな」


 うわぁ、これはキツイ!

 セドリックのメンタルに大ダメージだわ。


「しかもだ、本来ならばソフィーをエスコートしなければならない、不甲斐ない婚約者が役目を放棄しているときた」


「うっ……」


 クズを見るような冷たい目でチラッとセドリック睨みつけるネヴィラお姉様!

 素敵です! めっちゃカッコいいっ!!


「ふんっ、まぁいい」


 ネヴィラお姉様の視線に耐えきれず、セドリックが俯いてプルプルしちゃってるけど仕方ないよね〜。

 だってネヴィラお姉様が言ってる事は、全部紛れもない事実なわけだし。


 それに! 王家の中で、学園に入ってからのセドリックの言動に一番怒っているのは、何を隠そうネヴィラお姉様。

 自分で言うのもなんだけど、私はネヴィラお姉様にかなり愛されている。


 正確に言えばお母様の従姉妹だから、従姉妹叔母に当たるんだけど。

 本当の甥であるセドリックよりも、姪っ子として可愛がってもらってるし。


「ソフィー、久しいな。

 元気だったか?」


「お久しぶりです、ルイーザ総帥閣下」


「淑女然としたソフィーも可愛らしいが……もう以前のようには接してくれないのか?」


 そんなしょんぼりとした顔はずるいですよ!


「もうネヴィラお姉様ったら」


「うむ、やっぱりソフィーはそっちの方が似合っている」


 むぅ、面白がって!

 ネヴィラお姉様は私がSランク冒険者である事を知ってる、数少ないこの国の重鎮の1人。

 私の本性を知ってるからって、揶揄ってたんですね!!


「悪い悪い、そう可愛らしく睨むな」


「別に睨んでません」


「クックック」


 まったく……本当にネヴィラお姉様は……


「それで、元気だったかな?」


 元気だったか、ねぇ。

 なるほどなるほど、そう言う事ね!


「えぇ、それはもう」


 元気ですとも!

 セドリック計画にもバッチリと、完璧な対策を立ててますから!!


「うむうむ、それは何より」


 私の意図……私がちゃんとセドリックに備えている事は、ちゃんと伝わったようですね。

 むふふっ、ネヴィラお姉様ったらニヤリって、悪い顔になっちゃってますよ?


「では、私は観覧席に行くとしよう」


 そう言って、カッコよく軍服……じゃなくて、騎士団の制服を翻し……


「っと、その前に2つだけ。

 セドリック」


「っ」


「あまり勝手な真似をして、騒ぎを起すな」


「……」


「わかったか?」


 ほほう、さすがはネヴィラお姉様。

 不服そうな顔をしたセドリックに向けられたこの重圧。

 悪魔王国ナイトメアに辿り着く以前の私達、Sランク冒険者にも劣らない。


「っ──! は、はい……」


 ぷぷっ! いい様だわ!!

 とはいえ、これで計画を中止にでもされたら困る……


「次にソフィー」


「えっ? あ、はい。

 いかがされましたでしょうか?」


「いやなに、あのお方はお元気なのかと思ってな」


 あのお方って? なんて事は思いませんとも。

 だってネヴィラお姉様の視線が一瞬だけ……でも確実に、見えないはずのルミエ様に向けられた。


「えぇ、もちろんです」


「そうか、直接ご挨拶できないのは残念ではあるが、あのお方にもよろしくお伝えておいて欲しい」


「はい、お任せください」


 本当に流石だわ。

 これが紅き獅子、ネヴィラお姉様っ!!



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