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33話 試験開始っ!

次回は、18時に投稿予定!

「ふふっ」


 まさか……まさか、こんなことになるなんて! う〜む、さすがにこの事態は想定外だった。

 ほんの数分前まではギルドマスターであるグレンさんの執務室で、超絶可愛いルミエ様を愛で……げふん! げふん! 私の冒険者登録にあたって、真剣な話し合いをしてたわけだけど。


 ところ変わって! 現在いるのはギルド内にある訓練場!!

 王都の我がルスキューレ公爵邸にある訓練場と比べても遜色ない規模!

 訓練場の周りは観客席になっていて、その観客席には大勢のギャラリー達っ!!


「ソフィー! 頑張って〜!!」


「ソフィーの勇姿はしっかりと録画してるからなっ!!」


 そんでもって、そのギャラリーの一角。

 ビックリしてる周囲を気に留めることなく満面の笑みで手を振りながら応援してくれる残念なお兄様達は……反応すると余計に悪化するだろうから放置するとして。


「ふふん!」


 私が訓練場にいる理由は何を隠そう! 今から特別推薦試験を受けるためっ!!

 特別推薦試験とは、Aランク以上の高位冒険者や、王侯貴族の推薦があった場合。

 または冒険者登録時に希望して、ギルドが定める水準をクリアした者のみが受けることができる試験制度!


 冒険者は最高位たるSランクからA、B、C、D、E、Fの7つのランクに分けられていて……

 Fランクは新米。

 Eランクで駆け出し。

 Dランクで一人前。

 Cランクで熟練。

 Bランクで一流。

 Aランクは超一流。

 そして、Sランクは特別な規格外とされる。


 普通に冒険者登録を行なった場合は当然、最下位であるFランクからスタートすることになる。

 だがしかしっ! この特別推薦試験を受けると、いきなりその実力に見合ったランクになることができるのだ!!


「むふふっ」


 まぁ、そもそもこの特別推薦試験が行われること自体が非常に珍しく、観客席にギャラリーが集まる事態になってるわけだけど……三下冒険者が絡んでくるって最初のテンプレイベントがなかったから丁度よかったわ!

 この試験で私の鮮烈な冒険者デビューを決めてやるのだっ!!


「ギルマス、本当にこんなガキに試験を受けさせるんですか?」


 ムカッ!

 この男……試験官か何か知らないけど、この私に対してガキ呼ばわりとはいってくれるじゃないか。


「しかも……何なんですか、あの変な白い仮面は?」


 なっ!? へ、変な仮面だとっ!?

 この仮面は、公爵令嬢な上に一応は第一王子の婚約者でもある私が素顔を晒して冒険者になるのはさすがに色々とマズイってことで私がデザインした特別製の仮面だぞっ!!


 素材から厳選し、私の魔力を馴染ませながら丹精込めて作ったから耐久力も高くて、その強度は並の剣なら傷一つ着けられない!

 白を基調に私の髪色であるほんのちょっぴり金が混じったような感じの白銀と、瞳の色の紫のラインで装飾を施した超カッコいい仮面なのにっ!!


「無駄口を叩くな」


「ったく、わかりましたよ。

 こう見えて俺も結構忙しいってのに……」


 グレンさんの執務室でルミエ様を抱きしめて、ナデナデしてたらいつの間にか特別推薦試験を受けることになってたわけだけど。

 本来、誰でも冒険者登録を行なって冒険者になることができる。


 まぁ、厳密には10歳以上で登録時にギルドが所有してる鑑定の魔水晶による鑑定で犯罪歴が発覚した犯罪者以外だけど。

 尤も、鑑定で弾かれるのは重罪人だけで孤児でスリをしたとか、小さな罪だったり正当防衛とか情状酌量があるなら見逃されるらしいけど。


 とにかく! この特別推薦試験を受けなくても私は冒険者になれる。

 まぁこの方が私にとっても都合がよかったとはいえ、本来なら受ける必要のない試験を受けてあげているというのに……


「先に言っておくが、怪我をしても知らないからな?」


 試験官の男のこの態度!!

 完全に私のことをただの子供だと思ってナメてるな……今に見てなさい! 私のすごさを見せつけて、ビックリさせてやるっ!!


「問題ない」


 実際、危なかったら超絶過保護なお兄様達が助けてくれるだろうし。

 まっ! そんな事態にはならないけど!!


「早く始めて」


「このガキ……はぁ、では今からEランク試験を開始する」


「ふふっ!」


 さぁ! 私のすごさを知るがいいっ!!


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