表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は最強を志す! 〜前世の記憶を思い出したので、とりあえず最強目指して冒険者になろうと思います!〜  作者: フウ
第7章 新人戦編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

118/509

118話 決勝トーナメント

「あ、あの……」


「ふふっ、なぁ〜に?」


「い、いえ」


 こ、これはいったい……どういう状況っ!?

 昨夜のこともあるし、迷惑をかけちゃったみんなにお礼と謝罪をしないとダメなのはわかってる。

 わかってるけど、昨夜のことがあるからこそ気まずい!!


 教室に設置された、クラスのみんなはもう既に待機してるだろう昨日と同じ控え室代わりの訓練場へ続く転移陣の前でうろうろすること数分。

 集合時間までもう時間もないし、葛藤を乗り越え! 意を決して訓練場に転移……したのに……


「あぁ、恥ずかしがってるソフィーちゃんも可愛い〜!」


 なんでミラさんに抱きしめられてるのっ!

 なんで他のクラスメイトのみんなは微笑ましげな生暖かい目で私を見てくるのっ!?


「あはは……ミラさん、ソフィーも驚いてるしそのくらいで」


「フィルっ!」


 さすがはフィル!

 頑張れフィルっ!

 私をこのなんとも居た堪れない場所から救い出してっ!!


「あら、ごめんなさい。

 ソフィーちゃんが可愛いからつい」


 ……ミラさんが段々と残念なお兄様達に似てきたような気がする。


「ソフィー、昨日の事はどこまで覚えてる?」


「あの……実はみんなで乾杯したところまでしか覚えてなくて……」


「あぁ、なるほど」


「フィルとミラさんが私を寮の部屋まで送ってくれたんだよね? その、ありがとう。

 他のみんなもありがとう! そして、ご迷惑をかけてしまってごめんなさい」


 よし! とりあえず、みんなにお礼と謝罪をするっていうノルマは達成した!!


「ふふふ、気にしなくても良いわよ。

 ねっ、みんな!」


「うんうん!」


「可愛かったから気にしなくても大丈夫だよ!」


「そうだぜ!」


「気にすんなよ!」


「確かに〜!」


「へっ?」


 えっ? えっ!?

 な、なに? なんでさらに微笑ましそうな空気が増してるのっ!?


「あ〜、なんて言ったらいいかな……ソフィーが間違ってお酒を飲んじゃった後なんだけどね」


「フィル?」


「最初はすやすや眠ってたんだけど……ふと目を覚ましちゃって、みんながワイワイ楽しそうにしてるのを見て除け者にされてるって感じたのか、酔っ払ったままみんなに甘え始めてね」


「ほぇっ!?」


 あ、甘え……!!


「とくにミラさんと……いや、ミラさんにはベッタリと甘えてたからね。

 みんなに散々甘えて満足したのか、最後には満足げな表情でまた寝始めたけど、みんなの視線が生暖かいのはそのせいだよ」


「ッ〜!!」


 間違ってお酒を飲んで寝ちゃったとは聞いてたけど……まさか、まさか! そんな粗相をしでかしていたなんてっ!!


「うぅ……」


「あはは、まぁみんなの言う通り、甘えるソフィーも可愛かったよ。

 子猫みたいで」


「子猫……」


 それはつまり、猫ちゃんサイズになったときのルミエ様みたいな感じってことかな……?

 って! そんなことよりっ!!


「あ、あの! みんな、昨日の私の醜態は忘れてください!!」


「……」


「ふふっ今日も空振りのようね、フィル」


「揶揄わないでください……」


 むっ? なんかフィルが苦笑いしながら肩を落としてるけど……どうしたんだろ?


「貴方達、はしゃぐのも良いけれど……そろそろ時間よ」


「っ! マリア先生!

 おはようございます」


「えぇ、おはよう。

 ソフィーちゃん、具合はもう大丈夫?」


「はい! おかげさまで、問題ありません!!」


「ふふっ、それは良かったわ。

 ソフィーちゃんの活躍を期待しているわよ?」


「任せてください!!」


 むふふっ! 今日、アルトお兄様と同じく私の名前を世界に轟かせてみせるっ!!


「さて、ソフィーちゃんだけじゃなくて昨日の予選を無事に勝ち抜いて決勝トーナメントに出場する皆の活躍を期待しているわ。

 そして、予選で敗れてしまった者もクラスメイト達の応援をしっかりね」


「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」


「じゃあ行くわよ。

 いよいよ決勝トーナメントが始まるわ」


『面白かった!』

『続きが気になる!』


と思ったら、ブックマーク登録及び、下記の☆ボタンからポイント評価お願いします!!

モチベーションに直結します!!


また、感想やレビューなどドシドシご意見下さい!

これからもよろしくお願いします!!



『最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜』

https://ncode.syosetu.com/n6453ex/


『付与って最強だと思いませんか? ~悪魔と呼ばれて処刑されたら原初の悪魔に転生しました。とりあえず、理想の国を創るついでに復讐しようと思います!~』

https://ncode.syosetu.com/n1226gl/


もよろしくお願いしますっ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ