50が100になる
僕が一人で立てないと嘆いていたとき
それなら私の幸せを半分あげると
僕に力を分けてくれた人
ずっと忘れられなくて
もらってばっかじゃ納得ができなくて
君が笑えるようになったから
私はそれで十分だと
上手くあしらわれてきたけど
あのときの君は本当に苦しそうだったから
今ある幸せの半分を分けたいと
僕は願ったんだ
そんなことしたら私の行いが無駄になる
あなたの幸せを壊すくらいなら
私は今のままでいいの
要約すると
そんな意味の言葉が
大分キツめに返されてきたけど
僕はそれでも構わないと思った
今の僕があるのは
間違いなく
あなたがあのときに分けてくれた
力のおかげだから
なんと言われようが
たとえ嫌われようが
恩を返すのは今なんだと
勝手だけどそう思ったんだ
そんなことをしたらあなたが立っていられなくなる
僕自身もそう思っていたけど
不思議なことに
今でも僕はどうにか立てていて
大切に想われながら分けられた力は
自分の中でその何倍にもなるんだって
僕は初めて知ったんだ
あなたからもらった力が50だとしたら
それは僕の中で100になる
だからもらった分を丸ごと返しても
僕はまだ立っていられる
だからもし願いが叶うなら
僕の分けた50の力が
あなたの中で100になってくれますように
望まれたのが
僕でなくても
そんな力に変えられる素敵な人との出会いが
あなたにありますように