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長い遠征がやっと終わりますね

ギルドへの報告が終わるとみんなで集まって帰りの支度をする。


「私達のおかげで、五階層からの近道ができるということで、報酬金をもらえたな。さすがにこれは学校の金になるが、、」


あの大穴に階段を作れば、効率が上がるということで、ギルドは躍起になって、働いてる。



「さて、帰りましょうか」


「帰り道も遠征のいい一つだから気を引き締めて行くわよ!」


「今度は人数も少ないし、魔物と戦うことが増えそうだね」


「我らならどんなものが来ても問題ないな」


ま〜たフラグが立って。


アネラ「あ、ララさん達や、おーい!」


アネラさんが、深き探求者のみんなを見つける。最後に挨拶しないと、


レンツ「ん?おぉ!お前らか、これから帰るのか?」


リィア「はい、これから学校に戻ります」


ララ「あら、もう行っちゃうのね、また一緒に冒険しましょうね、楽しかったわ」


ファクト「今回のことはほんとに助かりました。ありがとうございました」


リット「またどこかで会えるのを楽しみにしてます」


ローレン「うむ」


みんなで別れの挨拶をする。また会えるといいね。



「帰りは二グループだけだから魔物との戦闘が多くなる。まぁ、お前らなら大丈夫だろう」


ナノン先生がみんなに呼びかける。


「ダンジョンでの出来事を考えると気が楽ね」


「アイディル、油断はよくないよ。でも、君は私が守るから、、」


「うん、あたしもファクトを守るよ」


だんだんイチャイチャが増えてる気がするんだけど、、完全に二人の世界だね。


ま、確かにあんなことがあったから地上の魔物は余裕だよね。


「相変わらずだね。あんなのを見せつけられるのはあまり気分のいいものではないね」


「じゃあ私達もイチャイチャすればいいじゃないですか!」


「ちょっ、リィア、そういうことじゃ、もう!」


私はルーナちゃんと手を繋ぐ。もちろん恋人繋ぎ。


「リィア、これじゃ魔物が来た時にすぐに動けないよ」


むー、ルーナちゃんは正論を言って離そうとしてるね。


「探知魔法のおかげですぐにわかるので大丈夫ですよ。ルーナちゃんはそんなに私が嫌ですか?」


「その質問はズルくない?嫌なんて言えないのわかってるくせに」


「こっちは微笑ましいというかなんというか」


「クロエ、私達はこういう時、どんな反応をしたらいいのかしら」


「温かい目で見守っておけばいいのではないか?仲がいいのはいいことだろうし」


「そうよね」


ちょくちょく現れる魔物を倒しつつ、進んでいく。


あ、そういえば山を通るんだったね。行きの時も大丈夫だったし、問題ないでしょ。あれ?何か忘れてるような気がするけど、、まぁ忘れるくらいならそこまで重要じゃないか。


「そろそろ野営か、さすがにもう慣れたな」


「そうね、ダンジョンの中で何日も過ごしたし」


結局五日くらいはダンジョンにいたよね。


「今日は料理もするよ!ダンジョンの中じゃできなかったし、、準備して」


やる気に溢れてるね。


「はいはい、リィアは火を用意して、サーティアは薪、クロエは鍋を持って、あたしが水を入れるから」


ルーナちゃんがテキパキと指示を出す。



「これで完成!」


今日はお肉と野菜をふんだんに使ったお鍋だ。最近はガッツリが多めだけど、やっぱり飽きないね。うまぁ、そして、あったまる〜。


「はふはふ、ん〜、美味しい〜」


「身体がぽかぽかするわね」


「これ、師匠に食べさせてあげたいよ」


クロエさんは素が出るくらい美味しいと感じてるんだね。


「なんかええ匂いがするな、、あ!リィアちゃん達何食べてるん?鍋?」


匂いをかぎつけてアネラさん達がやってくる。


「あ、あげないからね?あたし達が作ったんだから」


ルーナちゃんは否定的だね。まぁ気持ちはわかるけど。


「なら交換条件はどうや、うちが知ってる極上の料理を教えてあげるで」


え、なにそれ、気になる。


「極上、じゅるり」


ルーナちゃんよだれ出てる。


「わかった、わけてあげる。約束だからね?」


「今度ウチが作ったる。楽しみにしとき〜」


方言通り、B級グルメっぽいのかなぁ。楽しみ。


「なにこれ!?うまぁ!」


ふふん、とルーナちゃんはドヤ顔をする。かわいい。


「アネラ〜?あ、いた、急にいなくなったと思ったら、勝利の星達(ビクトリースターズ)のとこにいたんだ。なにそれ、美味しそう!」


エマさんがアネラさんを探しにこっちに来た。後ろからはイーナさん、オーロラさんもいる。


「はぁ、後でまた食べようと思ってたけど、、しょうがないなぁもう!みんなも食べる?」


「え、ウチの交換条件、、、」


「いいの?」


「自分もですか?」


「やったぁ!」


結局八人でのご飯になった。大人数で食べるご飯は美味しいね。



次の日、山道を進んでいくと、遠くで咆哮のようなものが聞こえて、鳥達がその方角から逃げて飛び立っていく。探知魔法でも一瞬とてつもない魔力を感じた。


「なにこれ、なんの音?」


「すごい魔力でしたけど」


「あっちの方向からしたわよね」


「これはまずいぞ、とても、逃げてきた魔物は気がたってるから襲ってくるし、今の咆哮の主が来たら一環の終わりだ」


「え、何かわかるんですか?」


「行きの時も話しただろう。ドラゴンだ」


先生達も慌てた様子になる。


「一刻も早く森を抜けるぞ、魔物も迅速に倒せ」


にしても、なんでドラゴンは探知魔法に引っかからないんだろう。普段は魔力を抑えてるとか?咆哮の時はすごい感じたけど。


「ドラゴンが本気を出せば我らに逃げるすべはないが、おそらく今のは縄張りに帰ってきたという知らせだろう。出くわさない限りは大丈夫なはずだ」


なんだろう、嫌な予感がするのは私だけ?


「ウチ、やな予感がするんやけど」


アネラさんもそう思う?


もちろんその予感は的中して、、


「ぐおおおおおおおん!!!!!」


私達の目の前にドラゴンが現れる。もう!なんでいつもこうなるの!?

次回予告

サーティアよ、今日食べたお鍋はとっても美味しかったわ〜みんなで食べたのも美味しさの一つなのかしら。次回「地龍ブラウンドラゴンとの遭遇」やっと帰れると思ったのに、どうするのよこれ!?私達無事に帰れるのかしら。それじゃあ次回も楽しみに待ってなさいよ。

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