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ウサギの討伐


私とルーナさんは依頼のウサギ討伐のため、街の外の平原に行く。


「そういえばルーナさんはどうして冒険者になったんですか?」


「え?あぁ、わたし孤児院出で、いっぱい稼いで孤児院に恩返ししたいの。でも商売するもとでがないし、特技は回復魔法と水魔法くらいだし、こんな性格だから接客にも向かなくて」


なるほど、それで冒険者になったんだね。


「逆にリィアはどうして冒険者になったの?お金に困ってないみたいだし」


「私は身分証が欲しいのとある程度戦えるので小遣い稼ぎになればいいなくらいでなりました」


「そ、でもだからってちゃんとやらないとかは無しね、命かかってるんだから」


魔法の練習したいとか言ったら怒られちゃうかな?そしたらその時考えよう。それにしてもルーナさんは話しやすい気がする。態度がわかりやすいし、言いたいことをはっきり言ってくれてる。


「そういえば、角ウサギってどのあたりにいるの?」


「私が出会ったのは街と森の中間くらいですね。平原を適度に歩いてれば出会えると思います」


「え?もう倒したことあるの?それとも逃げてきた?」


「その時は三匹いたんですけど、倒しましたよ」


「ふ、ふーん、なかなかやるんだね」


ルーナさんと話しながら歩いていると目的の平原に着く。街を出る時はギルドカードを見せるだけでいいみたいだ。


「じゃあ役割を決めましょ、リィアがウサギを引きつけてあたしが魔法で仕留める感じでいい?もし怪我してもある程度なら直せるし」


「あ、あの、私、魔法の練習したいので、試してもいいですか?」


「え!?リィア、魔法も使えるの?」


「それを今から試すんですよ」


とりあえず何もないところにうつのがいいよね。


えーっと、まずは魔力を感じて、うつ魔法のイメージをする。


「エレクトロショック」


あ、でた。平原の草が焼けてるし、成功だね。あとは、探知、強化、麻痺を試してみる。この魔法達はゲームで私がよく使ってたすごい便利で強い魔法だ。


やった!全部できるみたい。これでゲームの時の必勝法が使える。


「ちょっちょっちょっとまって!え?何?その魔法。何属性よ、燃えたから火?光ってたから光?急に黙ったと思ったらあたしのこと持ち上げてくるし、なんか現れたウサギが急に動かなくなるし、一体どういうことなの!」


説明すると、探知は魔力を感じ取れることの応用で、魔力の結晶を感知する。つまり魔石を持つ魔物を感知できるというもの。また、魔法が使える人も見分けることができる。

強化魔法は自分がすごい力持ちになる想像するとできた。

エレクトロショックはゲームでよく使ってた魔法で、イメージしやすかったから。

麻痺の魔法はかなしばりをイメージしてやったらうまくできた。


「ちょっと?聞いてる?」


「あ、えーっと、その〜」


どう説明したらいいんだろう。ゲームとか言ってもわかんないと思うし………


「もういい、あたし達まだ出会ったばっかだもんね、話したくないならいいよ」


別にそういうんじゃないんだけど、人に説明するってすごい難しい、緊張して考えまとまんない。


「次ウサギきた時はあたしに任せて」


「はい、じゃあ私は援護しますね」


今度は三匹見つけた。


「ウォーターバレット!」


一匹が動かなくなる。他二匹はルーナさんに突進してくる。


「きゃあ!」


「させませんよ」


私は一匹を剣で受け止めて、もう一匹は麻痺魔法で動けなくさせる。


「エレクトロショック」


そのあとすぐに魔法で処理する。


「た、助かったぁ、あ、ありがとう」


それにしても、


「すごいですね!ルーナさん。 水魔法をあんな風にして攻撃魔法にするなんて」


「い、いや、べ、別に、これくらい普通よ!」


ルーナさんが顔をそらしながら言う。なにこれかわいい、女の子の照れ顔ってなんでこんなにかわいいんだろう。

私にもできるかな?照れ顔。


この後、二人で協力して、ウサギを十匹倒すことができた。倒したウサギは一旦私のバッグに入れてある。


「何そのバッグ、マジックバッグじゃない。一体いくらするんだろう。てかリィアって本当何者!?」


「たしかに、私って何者なんでしょう?」


この世界の私って謎だよね。いきなり神なるものに連れてこられた勇者って訳でもないし、かといって前世ですごいいいことをした訳でもないのに。


「何よそれ、自分が何者かなんて、、まぁ深く考えるのはやめよう、あたしもよくわからなくなってきたし」


「そろそろお昼ですし、帰りましょうか」


「そうね、お金はどうする?ほとんどリィアがやってたから7対3くらいでいいよ」


「5対5でいいですよ、ルーナさんがいなかったらこんなにウサギ倒してないですから」


「そう?じゃあありがたく受け取るよ」


私達は街に戻ってギルドに行く。


「はい、たしかに、依頼完了です。銅貨50枚なので、銀貨5枚ですね。お疲れ様でした」


「ありがとうございます」


私は銀貨2枚と銅貨5枚をルーナさんに渡す。


「あ、あたしが稼いだんだ、すごい、感動する」


あ、わかる〜わかりみが深い。前世では親のお金だったから自分のお金というのに思い入れがあるよね。


「じゃあ私はお昼を食べてから宿に戻りますね」


「リィア、お昼一緒に食べない?その、いろいろ話しがしたいの」


え、いいの?本当?やった〜!ミミさんとメアリーさんはお客さんと店員さんの関係でちょっと違う感じがしたけど、ルーナさんの場合は完全に好意!

私のこと好きになってくれたのかな?


「いいですよ。何食べましょうか」


「お気に入りのお店があるからそこで食べよう」


「はい!」


なんか、こういうのってすごい友達って感じする。あぁ転生してよかったぁ。

次回予告

ルーナよ、まったく、リィアには驚かされたよ、でも心強くて安心できる。次回「みんなでお料理しました。」あ、あたしだって料理くらいできるよ。次回も楽しみにしてなさい。

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