恋と革命
恋と革命
にんげんには恋と革命が必要だ
にんげんには恋と革命が必要だ
毎日の平凡さに胡座をかいて
同じ道を通って帰路につく
たまに少し酒を飲んで
休日は昼過ぎまで夢をみる
そんな君 それが今の君だ
君は毎日突出せずとも 生きていけると考えているだろう
けれども 矛先は気づかぬうちに曲がり
あんなにも綺麗だった刀身は
錆に覆われ始めているんだ
分かるかい 分からないだろうね
だから僕はそんな君に言わなければならないんだよ
にんげんには恋と革命が必要だ
にんげんには恋と革命が必要だ
君は紛争地で爆弾に怯える
子供を知っているだろうか
僕らと同じくらいの若者が
そのマシンガンを片手にこう言ったんだ
「母さんは僕を兵隊にするために
産んだんじゃない。」
これは世界の裏側かい?
違うよ、これが世界の真実だ
君は何も失ったことがないだろう
君は全てが平等に優しいと思っただろう
命は皆平等だ
だけど人間は皆平等ではないんだ
人間の間には気づかぬうちに溝が出来て
ふと前を見ると隣にいたはずの彼は遠く遠くもう見えない
だから
にんげんには恋と革命が必要だ
にんげんには恋と革命が必要だ