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白龍転生劇  作者: 蓮羽
一章
98/124

八十一幕:至急脱出

「龍也君……ありがとう。じゃあとりあえず早くその三人を外に出してあげてよ。僕も……待ってるから」


「わかった……絶対だぞ。絶対に、絶対に待ってろよ!」


何度も念押ししてから龍に変化して三人を背中に乗せ、外へ向けて全速力で走り出した。この三人のように、また人を失うのは嫌だ。これ以上誰かを失ったら、もう自分が自分じゃなくなりそうになる。だから神様だけでない、自分のためにもぜったい間に合わせてみせる!


三人を洞穴の外に横たわらせてから再び洞穴へと向かおうとした瞬間、ガラガラと大きな音を立てて洞穴の入り口が崩れ落ちた。

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