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白龍転生劇  作者: 蓮羽
一章
86/124

七十幕:空間操作

『ひどいですね。龍への慈愛に満ちていたあの時のあなたはどこへ行ってしまったのやら』


『お前は龍族の恥さらしだ。貴様に与える義理など微塵もないわ!』


吐き捨て、腕を振るう。次は右翼が切断された。


「これが、先代龍神の戦い方……」


おそらくあれの正体は空間操作だろう。近くの空間を剣型に固定し、それでアルスを斬る。そんなところだろう。あんなの、一人で戦ってたんじゃ思いつかなかっただろう。


……と、何のんきに観戦してるんだ!俺が今なぜこの状況に置かれているのか考えないと!


俺の視点は先代龍神のものだ。だが先代を冠していること、現龍神が映ったのを見るに隠居していたのか。そしてこのように俺が先代龍神と視界を共有している以上、先代龍神と何か接点があると考えるのが妥当だろう。偶然が重なってこの状況になったってのは考えにくいしな。


どんなに考えても能力が一緒、ということしか思いつかなかった。空間操作を持つ人及び龍を見るのはこれで二回目だし、空間操作の能力で意識を共有することがあるのかもしれない。


ふとスクリーンに目を向けると、空に転移したのか、空中にいた。地には湖が見える。和陽湖だろうか、凄く大きい。


こんな戦火の中でも濁りが全く見えない。何かの加護でもあるのだろうか---と、水面に映った竜神の姿に目を奪われた。たった一瞬だったが、確信が持てた。


目こそ何か青いもやが出ているものの、背格好も服装も全てがさっきまでの俺の格好のそれだった。

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