表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白龍転生劇  作者: 蓮羽
一章
82/124

六十七幕:炎上都市

「ジュペンって戦争国、なの?」


「違う。争い事なんて……そうだ、悪龍との抗争……アルスがいなくなったのもだけど、あいつが悪龍と関わりがあるんだとしたら。……リルは⁉あいつらを探さないと!神様、今から転移します」


言って返事を聞く前に転移を行う。行き先は勿論、リルのいる場所だ。




転移が終わるなり、急いで周囲を見渡す。だが周りには瓦礫しかない。瓦礫の下敷きになっているのだろうか。


「リル!エリナ!喬さん!聞こえたら返事してくれ!」


叫んでから、わずかな希望を胸に耳を澄ませる。

「反応がない。俺の転移がおかしかったんだ。きっとそうだ、もう一回転移すれば---」


「龍也君!あっちから音が!」


突然叫び出した神様が指差す先の瓦礫が、確かに動いた。それを見て、その瓦礫野山に飛びかかると、積もった瓦礫をどかしていく。


瓦礫をどかす途中、金色の髪の毛が見える。


「エリナ!」


名を叫びながら、懸命に瓦礫をどかす。


顔が見えると、エリナは薄く目を開く。


「エリナ!しっかりしろ!他の皆はどこいった⁉」


問いながら、上半身を抱き上げる。


「私たちは……悪龍に、襲われ、負けてこの有様に……近くにリル、って子がいる……ので、助けて、あげて……」


エリナは震える口を懸命に開いて答えると、張った糸が切れたかのように体の力が抜けて、そのまま動かなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ