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私的哲学

同性愛について

作者: 羅志

これはあくまで私の考えであり、万人が同じ考え、というわけではありません。

悪しからず。

創世神話によれば、女という生物は男から作られたものらしい。

男の肋骨の一部使って神が作ったのが、女という生き物だそうだ。

理由は、子孫繁栄だっただろうか。

それとも、男が一人では寂しいと思ったからだろうか。

別にキリスト教徒でもなんでもない私には、あまり馴染みのないことだ。

創作の題材として神話は良いネタになるから、興味はあるけれどそこまで詳しくはない。

だから、詳細は覚えていない。



今ここで取り上げたいのは、女は男から生まれた、ということだ。


男は女に恋をして、愛を育んで、子供を作り、家庭を作る。

それが、世で言う『当たり前』だ。

『当たり前』だから、そうでない者は異常に捉えられることが多い。


私は創作活動において、同性愛を題材にした小説を書く事もある。

俗に言うBL。ボーイズラブだ。

男性同士の恋愛話。

正直恋愛らしい恋愛を書けた覚えはないのだが、とにかく、同性愛を取り扱うことがある。


そしてそういう作品に嫌悪を覚える人も多いが、普通に受け入れている人も多い。

受け入れている人の中では私のように創作する人もいれば、それを拝読、閲覧している人もいる。


だが、もし、その創作内容が現実でもあったとして。

人はそれを安易に受け入れることができるだろうか。


世の中にとっての当たり前は、男と女の恋愛だ。

異性間で恋をし、愛を語り、子を成し、家庭を作る。

それが、世で言う当たり前。

だからこそ、そうでないものは異端で、異常で、受け入れがたい。

最近ではそういうものを受け入れる人も多くなってきているようだが、それでも受け入れない人のほうが多いだろう。


だが、世を振り返ってみると、案外同性愛というものはたくさんあるものだ。

歴史上に確かに存在する、小姓という存在が確かなものだろう。

単に世話をする、付き人をする、というだけでなく、衆道…同性愛の道に走ることも多かった。

だからこそ男が男に当てた恋文なんてものが発見されているわけなのだから。



男は女から生まれた。

女は男から作られた。

元を辿れば、女は男の一部。女は、男だったといえる。

そして、女を男は愛して守る。

それは自分の身体を大切にして、守ろうとするのと同じではないのか。

遺伝子だのなんだのと調べれば、男と女が全く違う個体であることは確かに証明可能だ。

しかし、起源が同一であるならば。

それが偶然、分たれてしまっているだけなのならば。

肉体は同じであることに違いはないのではないか。


同じであるならば、男が女を愛するのだって、男を愛しているのと大差ないのではないか。

無理矢理な考えかも知れない。

それでも、そう思ってしまったものは仕方ないのだ。


正直なところ、単に私が両性愛の気がある為にそう思うだけなのかもしれない。

同性愛の作品を取り扱うから、偏見がないだけなのかもしれない。


自分でもよく分かっていないが、それでも。

別に同性愛はおかしいわけではないのではないか、と。

ただ、それだけ思ったのだ。



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― 新着の感想 ―
[一言] 人を愛する、という感情の前には男も女も関係ないと思います。 医療技術が進めば、性別の壁も無くなるでしょう。 肉体関係が無ければ、男性相手でも良いかなと思ってしまう時があります。 同性愛自…
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