いち
小学3年生になったココアは2月の始めに何が某の母である祥子に言った。
「ココアもばれんたいんちょこ作る!」
「まぁ、某に?」
「うん!おにいちゃんに作る!」
「でも、急にどうして?」
中学から荒れていた某にバレンタインチョコをあげる事さえしていなかった祥子はただ単純にココアの台詞に驚いた。
某にチョコをあげる習慣が当の昔からなく落ち着いた今でもあげていなかったためココアがバレンタインにチョコをあげるというこを知っているという事に
「おともだちがね、2/14は男の子にチョコをあげる日だからなにをつくろうかなってなやんでてココアちゃんはどうするの?っていってたから」
祥子は思った
バレンタインチョコは好きなの男の子に思いを伝えるためにチョコをあげるようなものだが、今は友チョコだのホモチョコだのなんだのっていっぱい色んな意味のチョコがあるからそれでも正しいのだろう…
いや、息子の事をこんな可愛い子が好きだと思いたくない。いや、そうであって欲しくない
切実にこんな息子より違う人を好きになって欲しいと…
自分の息子は可愛いと思うが、預かってるココアを息子にやるのは絶対あってはならないと…
「そっかー、ならバレンタインの前日にチョコを一緒に作ろうね」
「うん!お兄ちゃんにおいしいと思ってもらえるのつくらないと!」
「一緒においしいの作ろうね」
祥子はここでも思った。
どんなチョコが出来てもあの某に文句を言わせずにすべて完食させようと
実の息子よりもココアちゃんの方が断然可愛いと思う祥子でした。
バレンタインまで約2週間