プロローグにすらならないもの
あらすじですらありませんが……見て頂けたら幸いですっ(笑)
人生ってのは大抵、自分の思い通りになんか動いてくれない。
人はそれを運命だの宿命だの言うが、俺は違うね。んなもんで人生を左右されてたまるか。
だから、俺が高2なっても彼女すらいないというんなら……それは俺の頑張りが足りないからだと思う。決してそんな星の下に生まれた訳ではない。
つまり、これから起こる出来事も運命なんて陳腐なものではなく、俺が撃ち砕かないといけないのだ。
かなり憂鬱でうっとおしい出来事だったとしてもだ。俺はやると言ったらやる………多分な。
貴方は女神を信じますか?
いいえ、信じません。てか信じるかアホ。
これが昨日までの俺の常識。
が、どうやら俺はこの考えを改めなければならないらしい。
なぜなら、道路のど真ん中で倒れている俺の腕にはスヤスヤと眠りこけている、超美少女兼自称女神様がおられるからだ。
ここまでで俺はこの話を読んでる皆に大変意地悪な事をしている、と思う。
あらましも自己紹介も全て省いているからな、すまん。
自己紹介しとこうか、俺は浅野大和。
浅野君でもヤマトでもヤマPでも好きに呼んでくれ。
今年で17になる運動神経抜群、頭脳明晰で学級委員のほぼ完璧人間だ。
なぜほぼかと言うとだな………………俺の…顔は怖い。俗に言う悪人面だ。黒い髪に生まれ持っての鋭い目と薄い唇、オマケにこの低い声。
この顔近付けば、どんな女の子も頬を赤くし、目を潤ませしまいにはその場で座りこんでしまう。
これでは彼女どころか女友達すら難しい……。
何しろ学年インパクトのある顔大会で一位の顔だ………あの拍手は俺への当て付けか?
通学途中では一年の女子グループが俺を待ち構えては悲鳴を上げて逃げ、戻って来ればまた逃げ……俺をそんなに傷つけたいか。
どうすればモテるかを妹に聞けばもの凄い顔で睨まれるし、男友達に聞けば怒鳴られる………。
俺の青春は終わった……。
……もう、俺の事はいいだろう。
顔以外は完璧な学級委員と認識しろ。
さすがに……悲しくなってきたからな……続きは今度だ……。
少しでも興味を抱いた方は続きを読んでくださいませ(苦笑)