表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は静かに壊れている【ショートショート集・短編集】  作者: 御影のたぬき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/83

【ほのぼの・日常】ぼくと、そらと、くものはなし

 ぼくの名前は、はる。


 七歳。小学校一年生。


 今日も、いいお天気。


---


 朝、ママが起こしてくれた。


「はるちゃん、朝ごはんよ」


「はーい」


 ぼくは、ベッドから飛び起きた。


 窓の外を見ると、青い空が広がっていた。白い雲が、ゆっくり流れている。


「きょうも、いい天気だね」


 ぼくは、ママに言った。


「そうね。お散歩日和ね」


 ママは、笑顔で答えてくれた。


---


 朝ごはんは、ママの作ったパンケーキ。


 ふわふわで、甘くて、とってもおいしい。


「ママ、このパンケーキ、世界一おいしいね」


「ありがとう、はるちゃん」


 ママは、ぼくの頭を撫でてくれた。


 温かくて、ぼくは嬉しくなった。


---


 学校に行く時間。


 ぼくは、ランドセルを背負った。


「いってきまーす」


「いってらっしゃい。気をつけてね」


 ママが、玄関まで見送ってくれた。


---


 学校までの道は、とっても楽しい。


 お花がたくさん咲いている。ピンクや黄色や白。


「おはよう、お花さん」


 ぼくは、お花に挨拶した。


 お花は、風に揺れて答えてくれた気がした。


---


 途中で、ネコに会った。


 茶色と白のネコ。


「おはよう、ネコさん」


 ぼくが声をかけると、ネコは「にゃー」と鳴いた。


 ぼくは、ネコの頭を優しく撫でた。


 ネコは、気持ちよさそうに目を細めた。


「また、明日ね」


 ぼくは、ネコに手を振って、また歩き出した。


---


 学校に着くと、友達のたくまくんがいた。


「おはよう、はるくん」


「おはよう、たくまくん」


 ぼくたちは、一緒に教室に入った。


---


 一時間目は、こくご。


 先生が、絵本を読んでくれた。


 うさぎさんとかめさんのお話。


「かめさんは、ゆっくりだけど、頑張ったから勝ったんだね」


 ぼくは、そう思った。


---


 二時間目は、さんすう。


 たしざんの勉強。


「1+1は?」


 先生が聞いた。


「2」


 ぼくは、手を挙げて答えた。


「正解」


 先生が笑ってくれた。嬉しかった。


---


 お昼休み。


 たくまくんと、校庭で遊んだ。


 鬼ごっこをした。ぼくが鬼。


「まてまてー」


 ぼくは、一生懸命走った。


 たくまくんは速いけど、ぼくも頑張った。


 やっと捕まえた時は、二人とも笑っていた。


---


 お昼ごはんは、ママが作ってくれたお弁当。


 卵焼きと、ウインナーと、おにぎり。


「ママのお弁当、おいしいな」


 ぼくは、全部食べた。


 たくまくんも、自分のお弁当を食べていた。


「ぼく、卵焼きが一番好き」


「ぼくも」


 ぼくたちは、笑い合った。


---


 午後の授業は、図工。


 絵を描く時間。


 先生が、「好きなものを描いてね」と言った。


 ぼくは、空の絵を描くことにした。


 青い空と、白い雲。


 クレヨンで、丁寧に塗った。


「はるくん、上手ね」


 先生が褒めてくれた。


 ぼくは、照れくさかった。


---


 学校が終わって、家に帰る道。


 また、さっきのネコに会った。


「ただいま、ネコさん」


 ネコは、また「にゃー」と鳴いた。


 ぼくは、また頭を撫でた。


「またね」


---


 家に着くと、ママが待っていた。


「おかえりなさい」


「ただいま」


 ぼくは、ランドセルを下ろした。


「今日は、どうだった」


「楽しかったよ。図工で、空の絵を描いたんだ」


「見せて」


 ぼくは、絵をママに見せた。


「わあ、素敵。この雲、本物みたい」


 ママが、嬉しそうに言ってくれた。


 ぼくも、嬉しくなった。


---


 おやつの時間。


 ママが、クッキーを焼いてくれた。


「できたてよ」


 クッキーは、温かくて、サクサクしていた。


「おいしい」


 ぼくは、三枚も食べた。


---


 その後、ぼくは庭で遊んだ。


 庭には、小さな池がある。


 メダカが泳いでいる。


「こんにちは、メダカさん」


 ぼくは、池を覗き込んだ。


 メダカは、スイスイ泳いでいた。


 ぼくは、少しだけエサをあげた。


 メダカたちが、パクパク食べた。


「元気でね」


---


 夕方、パパが帰ってきた。


「ただいま」


「おかえりなさい」


 ぼくとママが、一緒に言った。


「はる、今日は何して遊んだ」


「学校で、鬼ごっことか、絵を描いたよ」


「そうか、楽しかったか」


「うん」


 パパは、ぼくの頭をポンポンと撫でてくれた。


---


 夜ごはんは、ハンバーグ。


 ぼくの大好物。


「いただきます」


 みんなで、一緒に食べた。


 パパとママが、今日あったことを話している。


 ぼくは、それを聞きながらハンバーグを食べた。


「はる、おかわりある?」


「ほしい」


 ママが、もう一個ハンバーグをくれた。


 ぼくは、それも全部食べた。


---


 ごはんの後、お風呂に入った。


 お風呂は、温かくて気持ちいい。


 ぼくは、お風呂のおもちゃで遊んだ。


 アヒルのおもちゃが、プカプカ浮いている。


「アヒルさん、こんばんは」


 ぼくは、アヒルと話した。


 アヒルは、何も言わないけど、笑っている気がした。


---


 お風呂から上がると、パジャマを着た。


 ママが、絵本を読んでくれる時間。


 今日の絵本は、「おやすみなさいのほん」。


 動物たちが、みんなで眠る話。


 ぼくは、ママの膝に座って聞いた。


 ママの声は、優しくて、心地よかった。


---


 絵本が終わると、ベッドに入った。


「おやすみなさい、はるちゃん」


「おやすみなさい、ママ」


 ママが、電気を消してくれた。


 部屋は暗くなったけど、窓から月の光が差し込んでいた。


 ぼくは、天井を見た。


 今日も、楽しい一日だった。


 明日も、きっと楽しい。


 ぼくは、そう思いながら目を閉じた。


---


 次の日も、いい天気だった。


 ぼくは、また学校に行った。


 今日は、体育でドッジボールをした。


 ぼく、一回もボールに当たらなかった。


「はるくん、すごい」


 たくまくんが言ってくれた。


 ぼくは、嬉しかった。


---


 お昼休み、ぼくたちは砂場で遊んだ。


 お山を作った。大きなお山。


「これ、富士山みたい」


 たくまくんが言った。


「本当だ」


 ぼくも、そう思った。


---


 帰り道、またネコに会った。


 今日は、ネコが二匹いた。


 茶色と白のネコと、黒いネコ。


「こんにちは、ネコさんたち」


 ぼくは、二匹とも撫でた。


 二匹とも、気持ちよさそうにしていた。


「また、明日ね」


---


 家に帰ると、パパが早く帰ってきていた。


「はる、今日は一緒に公園に行こう」


「本当」


 ぼくは、嬉しくて飛び跳ねた。


---


 公園には、滑り台とブランコがあった。


 ぼくは、滑り台を何度も滑った。


「パパ、見て見て」


「おお、すごいな」


 パパが、笑って見ていてくれた。


 ブランコも、高くまで漕いだ。


 空が、近く見えた。


「気持ちいい」


 ぼくは、風を感じた。


---


 公園から帰る時、夕焼けを見た。


 空が、オレンジ色になっていた。


「きれいだね」


 ぼくが言うと、パパも頷いた。


「そうだな。きれいだ」


 ぼくとパパは、しばらく夕焼けを見ていた。


---


 家に帰ると、ママが晩ごはんを作っていた。


 今日は、カレー。


 ぼく、カレーも大好き。


「いただきます」


 カレーは、甘くて、おいしかった。


 ぼくは、二杯も食べた。


---


 夜、また絵本の時間。


 今日の絵本は、「そらのうえのうさぎ」。


 雲の上に住んでいるうさぎの話。


 ぼくは、空を飛んでみたいなと思った。


---


 ベッドに入って、ぼくは考えた。


 明日は、何をしようかな。


 たくまくんと、また遊ぼう。


 ネコさんにも、会いたいな。


 ぼくは、ワクワクしながら眠りについた。


---


 それから、ぼくの毎日は続いていく。


 学校に行って、友達と遊んで、家族と過ごす。


 時々、雨の日もある。でも、それも楽しい。


 長靴を履いて、水たまりでバシャバシャ遊ぶ。


---


 ある日、学校で新しい友達ができた。


 名前は、あおいちゃん。女の子。


「よろしくね」


「よろしく」


 あおいちゃんは、優しい子だった。


 ぼくたちは、すぐに仲良くなった。


---


 ある日、ママとお買い物に行った。


 スーパーで、ぼくの好きなアイスを買ってくれた。


「ありがとう、ママ」


「どういたしまして」


 家に帰って、アイスを食べた。


 冷たくて、甘くて、幸せな気持ちになった。


---


 ある日、パパと釣りに行った。


 川で、小さな魚を釣った。


「パパ、釣れたよ」


「本当だ、すごいな」


 ぼくは、初めて釣った魚を嬉しそうに見た。


 キラキラ光っていた。


「逃がしてあげようか」


 パパが言った。


「うん」


 ぼくは、魚を川に戻した。


 魚は、元気に泳いで行った。


「またね、魚さん」


---


 夏になった。


 学校は夏休み。


 毎日、遊んでいる。


 プールに行ったり、虫取りをしたり。


 セミの声が、うるさいくらい聞こえる。


「夏だねえ」


 ぼくは、そう思った。


---


 夜、花火をした。


 パパとママと一緒に。


 線香花火。小さな火が、パチパチ弾ける。


「きれいだね」


 ぼくは、花火を見つめた。


 短いけど、とてもきれいだった。


---


 秋になった。


 葉っぱが、赤や黄色になった。


 ぼくは、落ち葉を集めて遊んだ。


 落ち葉の山を作って、その中に飛び込んだ。


 ガサガサと音がして、楽しかった。


---


 冬になった。


 雪が降った。


 ぼくは、雪だるまを作った。


 大きな雪だるま。


 目は石、鼻はニンジン。


「かわいいね」


 ママが言ってくれた。


 ぼくも、そう思った。


---


 そして、また春が来た。


 ぼくは、八歳になった。


 小学校二年生。


 お兄さんになった気分。


---


 ぼくの毎日は、変わらない。


 でも、それがいい。


 学校に行って、友達と遊んで、家族と過ごす。


 それが、ぼくの幸せ。


---


 今日も、空を見上げた。


 青い空と、白い雲。


 雲は、いろんな形をしている。


 うさぎに見えたり、ぞうに見えたり。


「今日の雲は、何に見えるかな」


 ぼくは、そう考えながら、空を見続けた。


 風が、優しく吹いていた。


 ぼくは、笑顔になった。


 今日も、いい日だ。


 明日も、きっといい日になる。


 ぼくは、そう信じている。


---


 ぼくと、空と、雲。


 それだけで、十分幸せ。


 ぼくの毎日は、これからも続いていく。


 のほほんと、楽しく、幸せに。


 それが、ぼくの物語。


 おわり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ