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婚約者が恋をしたので別れようと思います  作者: もも


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5/12

5 隣国での生活

読んでくださってありがとうございます

 学院にはミラン兄様とソフィアと三人で一緒に通う事になった。兄様は一年上でソフィアは一年下だ。お昼休憩は三人で過ごせるようで安心した。


クラスは成績の良いAになった。後は B C  D だ。転校生ということで遠巻きにされるかと思ったが、高位貴族が多くわきまえているのだろう普通に接して貰えほっとした。せっかくなので出来るだけ穏やかに過ごしたいと思っている。


ライアン兄様は叔父様の補佐をされていて忙しそうだが朝食と夕食は一緒に摂れている。皆で仲良く食べる食事は美味しい。


 兄妹がいない本国の食卓はお母様と一緒が多かった。お父様は仕事で遅くなることも多かったからだ。それはそれで良かったけれど賑やかな食事がこんなに楽しいとは思わなかった。


叔母様一家は私の傷に一切触れないでくださった。世間では悪いのは私ではないのに、余所見された女性に魅力が無かった、精神的な浮気くらい許せないのか心の狭い女だと言われるのだ。理不尽だ解せない。許すまじアレク。





ソフィアと街へ出かける時は護衛と侍女が付いてくるのだがミラン兄様まで一緒に行きたがる。妹達が心配だからだそうだ。確かに貴族向けのお店には護衛は中まで入れないことが多いので安心なのだけど過保護ではと思っている。



ミラン兄様は銀髪で黒い瞳の整った顔のイケメンだ。ソフィアもピンクブロンドの髪に金色の瞳の色白でとても可愛い。街を歩いていれば注目を集めると思うけどさっきから視線が痛い。


護衛も隙なく周りに目を光らせている。


「ソフィア、お兄様、そこのカフェでお茶を飲まない?なんだか視線が痛いの」


「ローザ姉様が綺麗すぎるからよ、ねえ兄様」


「そうだな、二人が可愛すぎるからだと思う」


「ソフィアと兄様が素敵だからだと思うのだけど、そんなに褒められたらご馳走しないといけないわね。帰りに叔母様達の分もケーキを買いましょう」


「ローザは自己肯定感が低すぎる。この国の勉強はどうだ、分からないところがあれば見てやるぞ」


「ちょっと言い回しが違うところがあって、戸惑ったりしますけど大体問題はないですわ」


「優秀だな、楽勝じゃないか」


「油断大敵ですわ、何が起きるかわかりませんもの」


一瞬二人が目を見合わせたような気がした。言葉の使い方を間違えたかもしれない。


「勉強の話ですわ、深い意味はありません。さあケーキをたくさん買って帰りましょう」


「そうだな、母上は甘いものに目がないから喜ぶと思う」


「父様やライアン兄様もお好きよ」




二人の話を聞きながらあの苺はどうなったのだろうかと思った。今頃屋敷の庭で白い花を咲かせているだろうか。種か苗を送って貰えればこの国でも作れるかもしれない。皆にも食べて貰いたいわ。叔父様にお願いして庭の隅に作らせて貰おう。特別甘い苺だから成功すれば皆に喜んで貰えるはずだ。



「ローザなんだか嬉しそうだな、そんなにケーキが美味しかったのか?」


「それもありますが国でとても甘い苺を育てていたんです。こちらでも作ってみたいと思って考えていましたの」


「まあ、楽しみですわお姉様、上手く出来ると良いですわね。お父様に相談してみましょう」


叔父様に相談すると早速苗を手に入れてくれた。最初は庭の隅のよく陽のあたる場所で庭師に手伝ってもらいながら植えてみた。母国でもやっていたが雨の当たり過ぎは良くないのでサンルームの小さな物を作って窓も作り風通しが良くなるように開閉ができるようにした。



所詮お嬢様の趣味だと自分でも思う。水はけの良い土を用意し肥料の配合も受粉をするのも水やりもサンルームの世話も全て庭師の仕事だ。庭師の仕事を増やしてしまった。申し訳ないとローザは毎日学院から帰るとハウスを覗くようになり、水やりの手伝いをしていた。気がついたグレース達や護衛達が直ぐ飛んできてお嬢様に重たい物は持たせられないと奪われてしまったが。


少しずつ実を結ぶようになるのが楽しみで庭師と話をするようになった。庭師は中年の男性で住み込みで働いているという。ソフィアも花が咲いたり小さな緑色の実がなる頃には目をキラキラさせていた。


「これが真っ赤な苺になるんですのね、楽しみです」


「作っていた物と同じ味にはならないと思うのだけど少しでも甘い苺ができると嬉しいわ。皆に食べてもらいたいと思っているの。売っているのに贅沢だと思うのだけどとても美味しいのよ。領地を一面の苺畑にするのが夢だったの。帰ったらやはり叶えようかしら」


「お姉様ってしっかりしてらっしゃるんですね。でも帰られるのは寂しいですわ」



小さいハウスの苺は粒が国のものより小さいもののとても甘く育ってデザートとして朝食に出された。その前にハウスで摘んで食べた苺の美味しさをローザとソフィアは忘れないだろう。実は叔父夫婦もライアンもミランもそっとハウスに行って苺の味見をしていた。皆可愛いローザのすることに興味津々でどんな物ができたのかチェックしに行っていたのだ。勿論大満足だった。



庭師は来年はもっと粒の大きな物を作ろうと苺作りを本格的に研究することにした。




苺の農家の皆様、勉強不足は重々承知しております。申し訳ありません。架空の事と目を瞑ってやってくださいませ。誤字報告ありがとうございます。助かります。

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