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第三章 16
「俺は言ったはずだ……呪いとは生と死の狭間にあるもので、生き続ける想いだと」
「そんなものはハッタリにすぎない。こいつらを消したら、今度はお前達の番だ」
安楽は足元にいる者達を再び踏みつけようとするが、その足を阻んだのは璃兵衛の瞳の色を思わせる青色の亀の甲羅だった。
「なんだ、これは……」
「俺のカーを形にしたものだ……生の根源、俺の生きがいや希望とやらは、二人分を補うには十分すぎるものだったみたいでな。心臓は返す……あとは頼めるな」
璃兵衛の言葉を合図にバーは羽音を立てて飛び立ち、レンの元に向かったかと思うと、レンの胸元に抱かれるようにして姿を消した。
「あぁ、任せておけ」
顔色の悪くなった璃兵衛にそう答えるレンの瞳は青く輝いていた。
それはまるで璃兵衛の瞳を、レンに受け継いだかのようだった。
「お前は言ったな。ミイラが、死者が蘇ることはない、こんなものはハッタリだと。ならば見せてやろう。お前が冒涜した者達の怒りを、悲しみを……!」




