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第三章 13

「これがミイラを作った時にできる傷だ」


 レンは腹にある傷をゆっくりとなぞった。


「ここから内臓を取り出して、壺におさめる。蘇ってきた時のために大切に、体にできるだけ傷をつけないように……それをお前はどうした?」


 レンの怒りに魂が反応するかのように、璃兵衛の瞳の青い輝きが増す。

 それはまるで安楽に怒りを持つ死者達の魂の怒りをあらわしているようであった。


「そんなもの……死ねば、皆同じだ! 死体を残していたところで、本当に蘇ると思っているのか? 死ねば人は終いだ。ならば生きている者のために有意義に使って何が悪い!」

「お前っ、どこまで死者を侮辱すれば気が……!」

「たしかに人は死ねば終いだが、死して終わらないものも存在する」

「それはなんだ? 言ってみろ」

「呪いだ」


 璃兵衛が答えた瞬間、部屋の中の温度が下がったように感じた。


「……呪い、だと? くだらない」

「本当にそう思うか?」


 璃兵衛はゆっくりと安楽に話しかけた。


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