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第二章 23

 気になったレンが近づいていくと、そこにはこの近くに住んでいるらしい町人が集まっていた。


「こんなまだ小さい子が……」

「かわいそうになぁ」


 どうやら川から子供の死体が上がったらしく、肩を揺らす人達の間をのぞいてみると引き上げられた死体には筵が掛けられていた。


 筵越しにもわかる小さなふくらみと筵からのぞいた土で汚れた小さな手と血で染まった着物は悲しみと好奇心を誘う。


(これは……)


「退いた退いた! 見世物やないで!」


 大きな声で周囲にいた野次馬を散らしながらやってきたのは富次郎だった。


「ほら、お前も退いた……って、レンやないか! 璃兵衛は一緒やないんか?」


「あいつは……」


 どう答えるべきか言葉に詰まったレンの背中を、富次郎は叩いた。


「まぁ、なんでもええ。昔のあいつは身体も弱うて、色々あって人なんざ寄せつけんかったや。それが今ではお前と一緒におらんと変な感じがするなんてな!」


 嬉しそうに話すと富次郎はレンの背中を再度叩いた。

 じんとした痛みが背中に広がっていくがなぜか嫌な感じはしなかった。

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