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第二章 9

「どうと言われてもな。お前のことを頼むとは言われたが」

「俺を頼むか……まぁ、お前と富次郎なら仲良くなれるだろうと思っていた」

「どういうことだ?」

「富次郎は情に厚い。自分に非がなくとも悲鳴を上げたことを気にするくらいにはな」

「……お前、性格が悪いと言われないか?」

「そんなことを直接言うほど、親しいやつは生憎いない」


(しかしこの言い方は、まるで誰かに性格が悪いと言われたいようだな)


 自分の発言に含まれていた想いに気づいてしまった璃兵衛は人知れず笑みをもらした。


「何を笑っているんだ?」

「いや……お前のところではどうか知らないが、あの世とこの世を隔てる三途の川を渡るには六文銭、つまり金がいる。あの世ですら金がいるのに、それをタダとはさぞ徳を積んだんだろうなと思ってな」


 隣を歩くレンはそんな璃兵衛を胡乱な目で見ていた。


「お前、気持ち悪いぞ」

「気持ち悪いとは随分な言い方だな。そう言うなら、お前が笑ってみせればいい」

「いきなり笑えと言われても……」


 璃兵衛に言われたレンは珍しくうろたえていた。


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