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ーー001話


古代ケルトにはバルティナあるいはケートハブンと呼ばれる春の祭りが5月1日にあり、この祭りの前夜がヴァルプルギスの夜などと呼ばれ魔女たちがサバトを開き跋扈ばっこするなどと伝えられていた。

北欧神話の主神オーディンがルーン文字の知識を得るために死んだことを記念するもので、その夜は死者と生者との境が弱くなる時間だといわれる。かがり火は、生者の間を歩き回るといわれる死者と無秩序な魂を追い払うためにたかれ、光と太陽が戻るメーデー(5月1日)を祝うことにつながる。(ウィキペより)


ーー000


ワン・ダ・バダが起きた中心M。その星雲が高速で広がって宇宙ができている、と、ある小さな惑星の表面に産まれたばかりの生物達は思っているようだ。彼らの持つ花火のその火花の一つが瞬き消える瞬間ほどのその宇宙だが、それは最も新しい時が最も古い時であるし、宇宙全体が最も小さい分子よりも億乗分の1よりも小さいもっとも小さいものである。時間の概念も物理的な概念も存在し得ない、宇宙の外。


何もなく、そして全てがある。

刹那の存在であり、また、永遠でもある。

幾重にも重なる世界、その一つの宇宙の、ちっさな惑星のちっぽけな場所での微妙な微妙な物語。


そういう微妙な事象こそ・・・



(注意:基本コメディです。ほのぼの冒険コメディです。コメディのつもりです。ご注意ください。)



ーーchapter Oneーー メインストーリーから?ストリームから?跳ばされて?・・左遷組なのだろうか・・・ ーー001


俺は深い森の中に出ていた。


「チッ、マップにこんなとこなかったろう、、」

思わずつぶやく。

が、

実はそこまで説明を詳しく見ていない。主なところをザッとしか見ていなかった。


「ステータス」

・・・・・・・・・・・・・・

「ステータス!」

・・・

「ステータス!、ステータスッツ!!!、ステータスぅうううう!!!」


何も出てこない。


おや?

違ったっけ?

ここで不安に思うのは、俺がこういうゲームをやるのははじめてだからだ。


ーー


自慢じゃないが、ゲームしたこと無い。PCでフリーできでるオマケのトランプゲームを、ほんっとに暇潰すときにやったことがあるくらいだ。それも数えるくらいしか無い。街のゲームセンターに入ったことすらない。

機械相手、特にPC相手ってのがムカつくから。

完全メカニカルなピンボールがくらいかな?やったのは。特に好きでもないけど。


MMOにしたって、機械や運営側が勝手に制限しているせまっちい概念の中で、「やれ」と言われたことをさせられている気になるのでやらない。何度か「これ絶対面白いから」と試しにやらされたことがある。

で、やってみて、あれできねーこれできねー、なんでこういう結果しか無いのか?それは仕様だから。

全体主義の構成員に喜んで成っていく者ならばそれはとても気持ち良いものだろうけど、俺には無理だった。

よって、本読んだり漫画見ている方が余程面白い。


だが、

今回のはフルダイブ。夢の中でやるゲームみたいな感じだという。ネットで中身も見たが、制限なども妥当と思われるもののみだ。運営の都合、とかの臭気等はその時は見えなかった。

値段が高いけど、、まぁ、好奇心が財布に勝った。


が、そんな俺様もSAOくらい知っている。

なので機材が来た時、一度テストで設定前まで動かして確認してから、ヘルメット?をばらした。

バラすのは得意だ。


予備電池は入っていない。流石にメーカー側でもSAOを知っているんだろう。

でもな、コンデンサが曲者んなんだよ?

見てみると、そこまで容量大きくはならない。チップコンデンサーのちっこいのばかり。集めてもやけどくらいもしないだろう。

念の為、頭皮に送る端子部分のヒューズを確認。メーカーの言うとおりの容量のヒューズ。拡大してみても、その半透明な中の線は細く、まぁ、素材が変えてあったとしても、そこまで大容量を流せないだろう、多分?。まぁ、OKかもな。


・・・・・

でも、そうだな、折角だから、、、

そのヒューズの先にもう一つ同容量の汎用品ヒューズを付け足した。

会社の帰りにヒューズを買ってきて、休日に基盤屋に行って入れてもらった。プリント基板だから自分じゃできない。よくジャンクPC修理に利用してる腕の良い店だ。


バラし始めてから一週間後、再度組み立て、試運転。

よし、うまく動いた。

このままチュートリアルまでやってしまおうか、、と進める。

今日は土曜日。夜中まで起きてもだいじょぶ!


で、チュートリアルが終わり、本編に入りますよ、というときに、いきなり僻地に飛ばされた。それがこの森。


ーー


はじまりの街ではない。

・・・


えーと、、、

始まりの森とか聞いたことねーぞ?


まぁいい、間違ってここに出たとか、、たまにお遊びでこういうのもありうる、とか?なのかな?

こういうゲームやったこと無いから、わからん!


まあいいや、道に出りゃ村とか街とか見つかるだろう。


と、たかくくっていました!!


森から明るい方向に少し歩くとゴブリンが待ち構えていました!

もう見るからにゴブリン!!リアルすぎでキモいっ!!!ここまで入れ込むか?ゴブリンに?

いや、アメリカ向けもあるんだろう、向こうのはゴブ好きとか多いらしいからな!!


一匹だけだった。

まぁ俺初心者だからな。一気に最初から無理ゲーはさせないだろう、、


剣は最初から腰にあった。刀ではなく剣。両刃。両手で使うものだろう、重く、柄も長めで両手で握るようになってる。

上段に構えて、すり足で近づく。

ごぶ、こっちをニタニタしながらみている。

・・え?と思った瞬間俺は跳んでいた。無意識に。


ダッっと跳んで一気に頭に叩き込む、一瞬遅れて俺が居た先の両脇から一匹ずつゴブが飛び出してきていた。

頭に剣を叩き込んだゴブを蹴飛ばして剣を頭から抜きながら振り返りながら右に跳んで、中段から棍棒を持ったその左手をぶっ叩くように斬りつけると、その腕はすっ飛んだ。それを視界の隅で確認しながら左から来るゴブに左手一本で伸ばした剣を胸に突き刺す。蹴飛ばしてそのゴブから剣を抜き、右手を切ったゴブに向くと、逃げている。後ろから飛びかかり脳天に剣を叩き込む。


緊張し集中しているので、他にもなんかの気配が無いか気にしてみるが、上方を見渡し、何も隠れて居そうもないのを確認し、少し目を閉じてみる。

風の音、葉の擦れる音、木がきしむ音、少し遠くから鳥の声、、自分の心臓の音、


目を開け、ゴブの死骸を確認してみる、、まだある?。

??おや??

魔石残して消えるんじゃなかったっけ???たまにドロップアイテムとか出てくるって書いてあったよな?


うーん、、、、チュートリアル第二部?


しかし、、えらくリアルだよな、、、くせぇし、、


まいっか、街さえ見つけりゃ、、


で、森を出てみると、そこは一面、のっぱらでした。


「おい、道は?」

だれにともなく文句言う俺。


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