カッパの嫁ながれ【インスタントフィクション#1】
私の上司はカッパだ。
なりはしゅっとして、力持ち。
好物はキュウリ、趣味は相撲観戦ときた。
そしてスキあらば私の尻を触ってくる。
尻子玉をとっているに違いない。
いつか上司を相撲で負かすことが、せめてもの仕返しであり、目標でもある。
しかし、上司は誰よりも仕事に熱く会社の為に身を削ってきた人だ。
四十過ぎで独身、相撲が好きなのにルールで土俵に上がれない。
それを思うと不憫になるこの頃だ。
とりあえず、今度のホワイトデーのお返しはキュウリのぬか漬けにしよう。
ビスケットよりもずっと、彼女は喜ぶだろう。
度々、女性が土俵に上がれないと問題で取り上げられます。
ややこしいんですけど、土俵に上がるのはNGだけどスポーツとしての相撲はやっていいというスタンスだったと思います。
ジェンダーフリーの論調は日本国技の伝統に勝つのでしょうか?
まあ、しばらくはコロナの方で頭いっぱいでしょうが、、、、