迷宮と同類と同類と
今から10日程、投稿できなくなります。(テストがヤバいんだもん)
あと、終わってからも三日に一回の投稿になりmヤメテ!ブクマ解除しないで!評価下げないで!!
薄暗く朝日が照らす中、眼前に聳え立つ等を見上げる。
不気味に蠢き、脈を打ち、僅かに湿り気を帯びたソレから漂う腐臭。
分かっちゃいたがロクなもんじゃねぇ。
「よし、行くか」
「頭大丈夫?」
心配そうに俺の顔を覗くアヤメ。
「レン君、昨日も言ったけど前衛は任せたよ?」
「任せないでください」
肩を落としながら振り返った俺の視界に映る───────大量の矢玉。
束にされ、纏めて積み上げられた矢が、山とばかりに重ねられていた。
更には黒い金属塊が幾つも繋げられた、直径およそ80cm、長さ1メートル半程の大筒。
「何ですかソレ」
「予備の矢と対吸血鬼用の最終兵器。どっちも必要でしょ?」
「それにしても…………この数の矢は流石に多すぎでは?」
「大は小を兼ねるってね」
使い方が微妙に違う気がする。
それ以前にこの量をどうやって運ぶのか。
「…………………自分で持てる分だけにしてください」
「レン君ならこれくらいどうってことないよね?」
「…………俺は持ちませんよ?」
「え?」
キョトンとするオネットさんを放置して、大きく(血液瓶で)膨らんだ背嚢を背負って立ち上がる。
ようやくかと言わんばかりに顔を顰めるギンカに、何を考えているかよくわからない笑顔のアヤメ。
ただ一つ溜め息を吐き、迷宮に乗り込んだ。
迷宮の内部は予想通り、薄暗く生暖かく湿っていた。
噎せかえるような甘ったるい腐臭と、僅かに弾力を持った赤黒い壁と床。
まるで巨大な生物の体内の様な印象を受ける此処は、実際にそうなのだろう。
「………お兄ちゃん、私、用事を思い出したから帰るね?」
「駄目に決まっているだろ」
「分かった。迷宮ごと焼き払うね」
「やめてくれ」
死んだ魚のような目をして、そんなことを呟くアヤメ。
「取り敢えず前に進」
そう言おうとした瞬間、視界が途切れた。
一泊の浮遊感の後、体が地面に叩き付けられる。
即座に立ち上がって追撃に備えようとした俺の首が地面に落ちる。
襲撃者は………………ゾンビか。
半分砕けた頭を修復してゾンビの頭を握り潰し、後ろから降ってきたゾンビを蹴り飛ばす。
敵の頭数を確認。残り四匹か。
「お兄ちゃん大丈夫?!」
「問題ない!」
返事を返して突っ込み抜刀。
襲い掛かって来た3匹を纏めて切り裂く。
腐った肉片が飛び散り、汚汁がぶちまけられる。
残った一頭の側頭部を蹴り砕いて戦闘が終わった。
「こいつ等、何処から沸いたんだろうな」
念には念を入れてゾンビの頭を磨り潰しながら独り言を呟く。
「…………お兄ちゃん」
「どうした?」
後ろから俺の服の袖を引っ張るアヤメ。
何かあったんだろうか。
「沸いた場所は兎も角、何処から来たかならわかったよ」
「おい何処だ、よ………………」
振り向いた俺の視界に映る大量のゾンビ。
よく見れば奥の方に開いた大穴(やたらと肉々しい)からなだれ込んで……………いや、生えてきている。
「どうする?殲滅しようか?」
「ちょっと数が多いけど、アレくらいならまだ行けるね」
「汚物は消毒すべき。異論は認めない」
何故か意気揚々とそれぞれの武器を構える3人。
どうしてこうなった。
「逃げるぞ!!」
アヤメとギンカを小脇に抱え、オネットさんを背負った状態で走り出す。
その後ろを、仲良く押し合い圧し合いしながら高速で追いかけてくるゾンビたち。
ゾンビが走るとは。プロ意識がまるで足りていない。
「ちょっと離してお兄ちゃん!」
「ここは手慣らしで戦っておくべきだと思うけどね」
「さっさと離せ」
「アレ多分だけど無限沸きだぞ?」
根拠もクソも無いが、吸血鬼としての同族意識のような何かが俺の中でそう言っている。
途端に黙りこくる3人。流石に無限沸きはキツイらしい。
「急いでお兄ちゃん!!」
「さっさと走れ!」
「ここは全速力で逃げるべきだと思うね」
掌返しを無視して遁走を続ける。
前方には洞穴と上り坂。
あそこから上に行けそうだ。
「っ……………お兄ちゃん!!」
「あ?」
「後ろ!後ろ見てッ!!」
アヤメの声に急かされて後ろを振り向けば…………………寄り合い癒着して一塊になるゾンビたち。
アレはアカン奴や。
こちらに突撃してくる、もはやゾンビですらない肉塊。
見た目が大分アレなことになってる。
出し惜しみしていた身体強化を解放して駆け抜け、後ろから迫りくる腐肉に叩き潰される寸前で洞穴に滑り込んだ。
「いやはや…………初っ端からゾンビラッシュとは………………」
どこぞの赤い月と獣狩りの夜のキャンプファイヤーの方がまだ救いがあった気がする。
………いや、そうでもないのか?
「お兄ちゃん、これって本当に大丈夫なんだよね?」
「多分な」
自分でも言ってて怪しいがそう信じたい。
というか信じさせて欲しい。
「レン、まだみたい」
「何がだよ」
目の前に広がる窪地。
その中を埋め尽くす大量のゾンビ。
ほぼ間違い無く、1000や2000では済まないであろう数の暴力。
……………成程、こっちがヤー〇ムキャンプファイヤーか。
「クソッタレが」
「諦めて、ね?」
「そういう割には楽しそうだよな、お前」
「そんなことないよ~♫」
思いっ切りにやけるアヤメ。
信憑性が死んだ。
ただ実際、突っ込むしか道が無いのもまた事実。
「……………仕方ないか」
溜め息一つ、太刀を構えて下へ飛び降りた。
疲れたんゴ
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