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『異世界狂騒録』~兄妹揃って異界に飛ばされたので好き勝手に生きる~  作者: 御星海星
郷里と郷里と異変と

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無償と知らせと事故と

ようやく100まで上げた…………ッ!これでパロフェルクに挑める!!(周回に夢中で投稿が遅れたわけではない。決して)

 目が覚めた。

 知らない天井だった。

 腹の中に溜まった澱が迫り上がるような感覚に、耐えきれずに吐き出す。

 口腔から、ごぼり、と音を立てて滴り落ちる、黒々としたインキの様な粘液。

 流石にコレはキツイな。

 そのまま力尽き、ベッドに寝転んで倒れ伏す。

 虫の息になりながら両足を床につき、立ち上がる。

 顔面から床にダイブした。

 痛むのを堪えて、半ば這うように部屋の外を目指す。

 扉の向こうから聞こえてくる、聞き慣れた声。


「レンさん、気分はどうでs」

「起きてお兄ちゃん!!」


 バタンと、勢いよく開け放たれた戸板が俺の脳天に直撃した。

 ゴキャリと頭頂部から嫌な音。

 始まらない修復。

 クソッタレが。


「………………お兄ちゃん、大丈夫?」

「コレが大丈夫に見えるなら医者に行け」


 手をついて、緩慢な動作で起き上がる。

 口の端をつたって垂れ堕ちる黒い液体を手の甲で拭い、輸血パックの中身を飲み干す。

 急速に活力が満ち、体が動くようになる。

 やっぱりというか、けっこうデタラメな肉体だな。

 後ろを見れば、蒸発するように消えていく粘体。


「みんな、ちょっと話を聞いてくれるかな?」


 扉の影から顔を出すオネットさん。

 嫌な予感がする。


「何ですか急に?」

「いい知らせと悪い知らせがあります。どちらから聞きたいですか?」


 わざとらしく口調をつくり、そんなことを言うオネットさん。

 どっちも大して変わらない気がする。


「悪い知らせからで」

「僕を含めて全員、この国から今すぐ出ていくように言われた」

「嘘やろ」

「いや~………流石にここまで腐ってるとはねぇ…………………」


 アシストなしで戦闘させた挙句に、国外退去命令とは…………


「それで、いい知らせってのは?」

「僕の工房に案内しようと思ってね?見たいでしょ?」


 なんだ、どっちも悪い知らせじゃないか。























 中央の大樹の群れから程遠い場所に、森を切り開いてつくられた広めの空間。

 俺の通っていた高校よりは明らかに大きなその敷地に建設された、古びた施設。

 黒く焦げ付いた外壁と、ファンシーカラーの煙を吐き出す無数の煙突を備える異質な建物。


「ここは?」

「『発条と歯車』ヒトの手による魔法の究明と作成。後は、おもしろおかしい魔道具の発明が主な活動かな?街の防衛設備とか一部の物分かりのいい同志が買ってくれるから資金には困らないし……」


 購入する奴いたのかよ。

 大きく開いた金属製の門の内側に踏み入る。

 途端に溢れ出す熱気と喧騒。

 そして機械油のような臭い。

 異世界感が一撃で消し飛んだ。

 中で働く、ツナギを着て油に塗れたエルフたち。

 壁に吊られた使用法も碌にわからない謎の器具たち。

 何やら組み立てていたエルフの内、数人がこちらに気付いて声をかける。


「お帰りなさい、オネットさん」

「出迎えありがとう。研究の方はどう?」

「〔杭打ち〕と〔縛棘鉄線〕が完成して〔弔い〕が微調整を残して造り終わりました」

「よろしい」


 上機嫌そうに言うオネットさんと目を輝かせるアヤメ。

 嫌な予感がする。


「オネットさん、そちらの方は?」

「僕の同僚。特にこの子は有望だから色々教えてあげてね?」

「やめろ」


 そんな事を言ってアヤメを抱き締めるオネットさん。

 危険人物に危険物を混ぜるな。

 頭が痛くなりそうだ。


「お兄ちゃん、ちょっとこっち見て?」

「あ?」


 振り向いた瞬間、激発音が轟き、壁に叩き付けられる。

 磔にされた俺の腹をナニカがぶち抜く。

 肉を焼かれ、臓物が焦げるような激痛。

 掌を焼かれながら、俺の胴に突き刺さった白銀の杭を引き抜く。 

 傷が塞がらないし血も出ない。

 そしてアヤメが右手に装着した巨大な金属製の筒のような機械が、その先端から煙を上げている。


「コレが〔杭打ち〕?」

「そう。爆破の衝撃を利用して金属製の杭を撃ち出す武器。不死者に止めを刺すための物だね」

「止めを刺すな」


 というか何故、この世界にパイルハンマーがある。

 やっぱり何処かに俺たちの同類(転生者)でもいるんじゃなかろうか。


「後はこれだね」


 そう言ってオネットさんが持ち出したのは………………………チェーンソー。


「オネットさんが開発した回転する魔剣ですね。確かドワーフにも手伝って貰いましたっけ」

「ミスリル以外の刃を鍛えるのは、僕たちには向いてないからねぇ………………」


 遠い目をしながら言うオネットさん。


「私も遊んでいい?」

「おいやめろ、これ以上混沌を」

「もちろん!第三者からの意見は参考になるしね!!」


 嬉々として駆けだすアヤメ。

 ガッデム。


「レン、私はどうしたいい?」

「レンさん、もう先に帰りますね?」

「却下だ」


 ギンカとリリアナの訴えを否定し、逃げようとした二人を甲殻蛇で拘束。

 何やら燥ぎだすアヤメを見守ることにした。

 危ない目に合わなければいいのだが……………………








皆さんにお知らせがあります。先日、ある親切な読者様に頂いた、『少し読みにくい』というメール。ならば当然改善するのが投稿者の役目。だがしかしそれをするための時間が見当たらない。いずれ、改稿するので少々お待ちください。






それはそれとして夏にイベント回を書こうと思いますが何がいいですか?(水着回なり水着回なり水着回なり水着回なり)何か要望(水着回)があればコメントお願いします。(露骨なコメ稼ぎ)

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