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『異世界狂騒録』~兄妹揃って異界に飛ばされたので好き勝手に生きる~  作者: 御星海星
仲間と魔王と栄転と

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森と恨みと苦難と

クソ………ッ!!いつもよりッ短いッッ!!!!

「勇者退治ご苦労さん!!あともう一匹勇者潰してきてくれるかな?」

「ウソダドンドコドーン」

「悪いレン、とうとう幻聴が聞こえだした。あとは頼むわ」

「さっさと殺そう?」

「早く燃やそう?」

「…………………一応アヴィン以外の皆は同類なんだよね?」


 現実から逃避する俺と、いい笑顔で俺に後を任せようとするアヴィンさん。

 殺意の波動をぶち撒ける二人組に、自分で殺害命令出したくせに引き気味の魔王様。


「そもそも、勇者なら消し飛ばしたはずですが?」


 クラゲがな。


「それが揺動だったみたいでね?全く別の戦線が壊滅しかけてるからアヴィンに頼もうと思ってさ」

「魔王様、ボーナスは出ますか?」


 深刻そうな顔で尋ねるアヴィンさん。


「勿論!それと他の子達には別件をお願いしたいんだけど……………」


 視線で問いかけてくる魔王様。


「勇者2体同時抹殺依頼とかやめてくださいよ?」


 流石にそんな事は無いと思うが…………………


「4泊5日の森林キャンプかな?その間に魔物を出来るだけ多く倒して欲しいんだ。近くの街から要請が来てね」


 良かった。まだまともそうだ。


「ねぇ、お兄ちゃん。ご飯作ってくれる?」

「キャンプ……………したこと無いからよく分からない」

「リリアナ巻き込むか」

「レン、こいつ等のお守り頼んだぞ」

「分かりました」


 疲れ切った顔で言うアヴィンさんに別れを告げて現地に向かった。



























「………………森ってここかよ、クソッタレが」

「どういう事?わかるように話して」

「私こんな場所知らないよ?」

「すみません、何で私がここにいるんですか」


 ギンカとリリアナは兎も角、アヤメはこの場所に覚えがあるはずだ。


「2週間ぐらい彷徨ってただろ」

「あっ」


 膝から崩れ落ちるアヤメ。

 王国から逃げて国境を越えたあたりで迷い込んだ、地獄みたいな森。

 そのあたりのことをかいつまんで説明する。


「……………………つまりここがその地獄みたいな地獄ってこと?」

「そういう事だ」

「なんで私を連れてきたんですか?」

「炊飯係だな」

「ヒドイ!?」


 配られた支給品は回復薬一式に寝袋とテント。

 それから金属製の箱に詰まった粘土のような携帯食料。

 そして大容量の収納鞄。

 足りてないよな、明らかに。

 それに輸血パックもない。


「よし、現地調達しよう」

「どうやって?」

「魔物の肉って美味いんかな?」

「馬鹿なのお兄ちゃん!?」

「たぶん正常だろ」


 近づいてくる魔物。

 気配がやたらと薄いが、それ故に違和感が目立つ。

 後ろの茂みから飛び出してきたのは、かつて俺が人で在りし頃、髪の毛を焦がしやがった金色の空飛ぶライオン君。


「ハハハ!リベンジマッチだ!!」

「………意外に子供?」

「一応私と同じ猫科なんですがそれは………………」

「可愛くないから死すべし!!!」


 各々勝手なことを口走りながら戦闘を開始し……………

























「なにコイツ強くね?」

「普通にこのライオンヤバかったんだけど」

「まさか、ばら撒いた羽毛に着火して自爆するとは………………」

「あの、レンさんが身を挺して庇ってくれなかったら私、爆死してるのですが」


 黒焦げで地に伏すライオンキ〇グ。

 クッソ強かったし、2,3回殺されかけたが、無事討伐完了。

 最後の最後で自爆してくるとは思わなかったが、どうにかなったな。


「人体は爆発の衝撃波に対してある程度有効な防御手段たりうるってのは事実だったんだな」

「レンさん!?」

「まぁ、全員無事だったからよかっ」


 いきなりの衝撃。

 横向きに高速でずれる視界。

 横目で見れば、背中から鈍色に光る粒子を吹き上げながら滑空する金色のカブトムシ。

 お前か。

 俺の腹を半ばぶち破って生えた角を引っ掴み、全力で踏ん張る。


「いまだ、殺れ!!」

「【焔殻の撃槍】!」

「【捻り潰せ】」


 俺ごと爆砕されるカブトムシ。

 少しは躊躇してほしかった。

 再生した瞬間速攻で八つ裂きにされる俺。

 振り返れば6本腕の蟷螂。

 フラッシュバックするあの日の思い出。


「お前は、ぶっ殺すッ!!!」


 体を無理矢理くっつけて、相手の頭部に手を回し、首をへし折る。

 ゴキャリといい音がして倒れる蟷螂。

 食の恨みを思い知れ。


「ハッハァ!!ざまぁ見やがれってんだ!!!」


 叫ぶ俺に困惑する皆。

 そして接近してくる魔物たち。

 狂騒の中、戦闘は続く。





















「魔王様、よろしかったのですか?」

「何が?」

「あの森の魔物を間引くのにあれだけの支給品は少なすぎますよね?」

「キャンプとは言ったけどブートキャンプじゃないとは言ってない」

「………魔王様って本当にいい性格してますよね」

「実際、戦場での現地調達も大事だし、限界状況での戦闘にも慣れておいてほしいからね」

「あの獅子族の少女を巻き込むのを許可した理由は?」

「面白そうだから?」

「やっぱりそうですか…………こういう事をするのはもうやめてください。こっち(軍関係の書類の整理)も大変なんですよ?これ以上仕事を追加しないでください」

「わかったわかった。気を付けるから」

「やめてくださいよ?」

「………わかった、やめるよ」

「それであの部隊に次に出す指令内容の精査についてですが…………」

「それなら付近の町の行商人から下級飛竜(レッサーワイバーン)の討伐依頼が出てたからそれを担当してもらって………………………」






タイトル変えるんゴ。



















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