友達
学校につくと8時7分になっていた。
8時30分ごろに朝の会が始まるらしいのでまあまあいい時間帯に来れていると思う。
車で7分か…歩いてくるときはもう少し早く出ようかな
考え事をしていると車が止まる。
「到着しました」
車からおりると、朝野さんが話しかけてくる。
「帰りは門の前でお待ちしておりますので。それと遅れる場合がありますので…」
と俺のほうを見られた。
「わかりました。任せてください」
そう言うと車を動かし帰っていった。
「じゃあ行こうか」
「うん」
そして俺たちは教室に向かった。
☆
教室に入ると子供たちは友達作りに励んでいた。
まあ俺も子供だけど。
とりあえず荷物を置き明日香さんのほうを見る。
明日香さんは女子と話してるようだった。
幼稚園の頃の友達と話してるのかな。
「久しぶり武」
話しかけてきたのは幼稚園の頃の友達の井上 裕貴だ。
「久しぶり裕貴。でもお前ここの学校じゃなかったような」
前にも言った通り俺の幼稚園は少し遠い。
しかも一度だけ裕貴の家に行ったことがあるが幼稚園に近かった。
なので本来ならうちの学校に来るはずがないのだが。
「実は俺引っ越しをしたんだ。始業式はその関係で来れなかったんだけど、よかったよ同じクラスで。ちなみに俺の席はあそこな」
裕貴が指さしたほうを見てみると確かに始業式の時にはなかった席が追加されていた。
「でも俺も安心したよ幼稚園の頃の友達がいてくれて」
俺は友達作りが苦手だ。幼稚園の頃はまだ話し方に慣れていなかったので異質な存在となっていた。
そんな中裕貴は話しかけてくれた。おかげで少しは友達ができたので本当に感謝しかない。
「そういえば今日はあの女子と来ていたけどどうしたんだ」
なんて説明しよう。明日香さんのことをなんていえばいいんだろう。
友達なのかな…。
明日香さんのほうを見ているとみられていることに気づいたのか話していた女子と近づいてきた。
「どうしたの?」
「いや、俺たちってどんな関係かなって思って」
「友達」
明日香さんは迷わず答えた。
「なるほど武の友達なのか」
「誰?」
「俺は井上裕貴だ。武とは幼稚園が一緒だったから仲良しだ。えっと君の名前は?」
「私は樋野明日香そしてこっちは私の友達」
「えっと私は白崎楓です」
これは一応俺もあいさつしたほうがいいよな。
「俺は宮野武です、よろしく」
「よろしくお願いします」
あいさつをし終えると先生が入ってくる。
「みんな席について」
もうそんな時間たっていたのか。
みんな先生のは言葉に従い自分の席に座っていく。
「また後で話そうか」
裕貴がそういうと席に帰っていく。
「では今から朝の会を始めたいと思います」
なんか長いような短いような時間だったけどやっと学校が始まるのか…。
不安事もあるけど楽しみだな。
ありがとうございました。




