入学
今日は小学校の入学式。
あれからは幼稚園に通っていたがとても平和な日々だった。
しかし、幼稚園児に合わせるのが大変だった。
精神は年を取ってる分周りに合わせるのが難しい。
先生から大人びてるねと言われた。さすがにその時が一番焦った…
その話は別にいいとして、今日は楽しみだ。
ちなみに俺が通う予定の学校には友達はいないだろう。
少し遠い幼稚園に通っていたのでいたとしても数人だ。
「お兄ちゃん準備できた?」
「できたよ。それじゃあお母さんたちのところに行こうか。」
妹には少しだけ言葉を教えていたおかげで口が回るようになっていた。
あのかわいい姿を見れないのは残念だ…。
ちなみに俺はシスコンじゃないよ。
妹とコミュニケーションをとりながらリビングに向かうとお母さんたちもきちんとした服装になっていた。
「準備はしっかりできたみたいねぇ」
ちなみに今のお母さんの名前は宮野 咲という名前だ。
いつもにこにこしていて名前の通り花が咲いているのではないかというぐらいほのぼのとしている。
「うん、しっかり準備してきたよ。どう似合ってる?」
「似合っているわよ」
前世では親がいなかったからか、歳が若返ったのか甘えたくなってしまう。
いつもは我慢できているが行事があるたびに甘えたい衝動が出てきてしまう。
前までは我慢できていたが最近は素直に甘えている。
「そういえばお父さんは」
「先に車を出してくるって言っていたからもう待っていると思うわ。」
お父さんの名前は宮野 修一。あまり話さない性格だが素直じゃないだけでとても優しく気が利く人だ。
「じゃあ、車のところに行こう」
美春に手を引っ張られ向かおうとするが、一つ疑問に思ったことを聞いた。
「今日は幼稚園じゃないのか」
「今日はお母さんに頼んで休みにしてもらったの」
とてもうれしそうに言っているが、大丈夫なのか?
でも妹にも俺の姿を見ていてほしいし、そのことについては気にしなくていいや。
そしてそのまま車に乗り込んだ。
☆
「この学校は…」
初めて校長先生の話を聞いたが話長すぎないか。
周りを見ると子供たちは先生の話に耳を傾けているというか、学校というところが初めてでそわそわしている子が多い。
そういう俺も前世では学校には行かなかったため少し、いやかなりわくわくしている。
一人とても暇そうに先生の話を聞いている子がいた。
俺も先生の話を少しでも聞くべきかな。
もうすでに半分以上聞き流しているけど…。
「…そして最後に皆様ご入学おめでとうございます」
あっ、話が終わった。
時計を見ると校長先生の話で30分も過ぎていた。
いや、ながすぎだろ!!
そしてそれに気が付かないほどわくわくしているなんて、誰にも気づかれないとはいえ少し恥ずかしい。
「それでは子供たちの皆様は教室に向かいます。保護者の方々はこれからこの学校についての説明をいたします」
知らされていたクラスの先生とともに教室のほうに向かった。




