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休みの一日

 やばい…眠たい。俺はあくびをしてしまう。


「眠たそうね、大丈夫」

「お兄ちゃんは私に早く寝るように言ったのに自分は早く寝ないからだよ」


 まあその通りだが…。俺は目をこすりながら明日香に手作りプリンを渡す。


「はいこれ」

「私餌付けされてる気がする」


 それは昨日俺も思った。明日香は朝野さんに渡す。食べるのは後にするのだろう。まだ昼ご飯を食べてからそれほど時間がたっていない。


 すると美春も食べたそうにこちらを見ていることに気づく。


「大丈夫きちんと美春の分まで作ってるから」

「ありがとうお兄ちゃん」


 俺の料理は餌付けするためにあるんだな。本気でそう思ってしまうほど最近は作ってほしいといわれる。


 まあ美春のためならどれだけでも作るけどな。


「なに誇らしげな顔してるの」

「…なんとなく」


 考えていたことが読めたのだろう。少し呆れ気味に見られたような気がした。

 明日香も俺の立場だったら俺と同じことを思うと思うけどな。


「とりあえず何して遊ぼうか」

「寝なくて大丈夫」

「遊んでれば起きていられると思うし」



 ☆



「寝ちゃったね」

「そうだね」


 私は武の寝顔を見ていた。こういう時の彼はとてもかわいく見える。


「美春ちゃん今は寝かしておこ」

「うん。最近お兄ちゃんよく遅くまで起きてるんだ」


 それなのに昨日は遅くまで起きてたんだ。つい頬をつつく。なんかこれいいかも。


 昨日も少し無防備だったけど目の前で寝るなんて。


「お兄ちゃんは一度寝たらなかなか起きないんだよ。でも自分が起きようとした時間には起きれるんだよ」


 この二人は似た者同士なんだ。なんだかこちらまで心が温かくなる。


 本当は今日もう一度頭を撫でてもらいたいと思っていた。でもなんだか今は…。


 私は武の頭を撫でる。すると武の表情が気持ちよさそうな顔に変わる。


 なんだか猫みたい。そのあとも私は撫で続けた。



 ☆



 なんだか暗いような。重い瞼を開ける。どうやら寝てしまったみたいだな。


 少しの間だけぼやけていたがすぐに視野が回復する。


「あれ?」


 さっきまではぼやけてわからなかったが目の前には明日香の顔が見えた。


 ていうことは今俺膝枕してもらってる?


 今がどんな状況か理解すると体を起こす。すると美春も寝ていることに気づく。

 俺のが移ったかな。


「おはよう」


 どうやら明日香は起きていたみたいだ。ただ足がしびれているようで崩している。


「おはよう。それからありがとう」


 どれくらい時間がたったかわからないが足がしびれるぐらいは寝ていた。お礼ぐらいはするべきだろう。


「なら一つお願いしてもいい」

「俺にできることならなんでも」

「頭を撫でてほしい」


 思っていなかったお願い事をされて困惑する。俺はそっと明日香の頭に手を伸ばし撫で始める。


「…ん……」


 気持ちよさそうにしていた。これでいいのだろうか。でも満足そうにしてくれるならいいか。


 そのあとすぐに美春が起きまた遊びを再開した。


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