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生まれと妹

ここはどこだ。俺は死んだんじゃないのか…。

目を開けない、体も自由に動かすことができない。


「…う…うぅ」


声を出すことはできるようだが簡単な言葉すら話せない。


「うぁぁぁぁぁん」

俺は自分の意志ではなく勝手に泣いていた。


「元気な赤ちゃんが生まれましたよ」

「はぁ…はぁ…よかった」


なんとなくだけど状況が読めてきた。

これは生まれ変わりまたは転生というものか。

目を開ければ確実にわかるのだけど、まだなじんでないのか体が動いてくれない。



それは後あとわかると思うし大丈夫か。

とりあえず挨拶をこめて大泣きをした。







俺が生まれて早くも3年がたった。

今の名前は(宮野 武)というなまえになった。


俺は誰に話しているんだろう…。


細かいことは気にしたらなんとやらとか言うし気にしないことにしよう…。


あの事件…俺が死んでしまった事件から5年たった後に生まれたということが分かった。

化け物たちはあの後から姿を見なくなり全滅しただろうという情報が流れていた。


俺が組織にいたときは組織の情報が世間に公開されないようになっていたが、今では英雄として全国に知れ渡っている。

そのおかげかが組織も大きくなっていた。

そしてその組織は名前がつけられ〈 渦 〉となずけられていた。 


生まれてから知れたことはこんなものだ。

今あいつらがどこにいるかとかはテレビだけではわからなかった。

毎日確認しているけどそういう情報は人気過ぎてなかなか出ないみたいだった。


「おにいたんあそぼ」


今話しかけてきたのは俺が生まれて1年後に生まれた妹の(宮野 春美)。

妹ができて俺は超うれしい。


だけど家族が増えるたびに瑠璃のことについて思い出す。

あいつのことだからちゃんとやれていると思うが。


「ねぇ遊ぼうよ」


考え事をしすぎたみたいだ。少し泣きそうになっていて少し焦った。


「ごめんな。少し考え事をしていただけだから。何して遊ぼうか」


少し泣かせそうになったため罪悪感が…。

ここは美春の遊びたいもので遊ぼう。

今でも体を鍛えていたのでふつうに楽しいですんだが、子供の体力はすごいなと思った。


「おにいたん…眠たい…」


本当に眠たそうにあくびをしながら目をこすっていた。


「なら、もう寝る?」


さすがに子供の体力も限界に来たようだ。

しかし不満そうに頬を膨らまらせていた。


「やぁ~、まだ遊びたい」


痛くないがぽこぽことたたかれていた。

眠たいせいかいつもよりもたたく強さは弱くなっていた。


「実は僕も眠たいんだ」


嘘だけれど。無理はさせないように理由を作った。


「んん~…なら一緒に寝る」


眠たいながらもはっきりした言葉で提案してくれた。


「だきついてねていい?」


「いいよ」


何言わなくてもする予定だった。いつも一緒に寝るときはしているからだ。


決して、シスコンというわけではないはずだ。

悶々としながらも布団を用意してよしよししながら一緒に寝ていった。



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