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プロローグ

のんびりと書いていくので投稿頻度は遅めです。

「やっぱり無理なのか羽葉斗」

飛行機の無線から悲しそうな声が聞こえてきた。

羽葉斗とは俺の名前だ。

それに実際悲しいだろう。生きて帰るといいながら最終的には自分を犠牲にしようとしているのだから。


「あぁ、すまないな。まさか噛まれるとは思わなかった」


何にかまれるかそれはゾンビみたいな化け物だ。今俺が乗っているのは飛行機。その中は化け物だらけだ。


でも本当はかまれてなどいなかった。

なぜ嘘をついたか。

それは今無線から聞こえる声

(小原 海斗)という人物は犠牲というものが嫌いだ。

だからあいつは俺のために、自分の「誰も死なせない」という誓いのために必死で助けようとするだろう。


でもそんなことをすれば、犠牲を増やしてしまうだけだ。

俺はあいつが自分自身を責めないために俺一人で死のうとしている。


「すまない。こんなことになってしまって」


これから自分のことを責めてしまうかもしれない。

そんなことを感じさせる声だった。


「お前のせいじゃないさ。もともと、こんなことは承知の上だ。」


「だが…」


まったくそんな声を出さないでほしい。

決意が緩んで住まいそうだ。


「だが、じゃないこれからもお前はいろんな人を従えていくお前がそんなんじゃ安心していけない。」


「すまない…………もう大丈夫だだから安心してほしい。」


相変わらず強い奴だと思った。

すぐに自分の気持ちをかえれて力にする。

だからみんなこいつについていきたいと思ったんだろうな。俺も含めて。


「誰が俺の最後を飾ってくれるんだ」


すると別の無線が開いた。


「わたしたちです」


この声は俺が率いていた連中だ。連中と言っても俺含めて4人しかいない。

「そうか、瑠璃お前が決めてくれるのか」


「はい…」

返事してきた声は震えていた。

「ごめんな約束守れなくて」


瑠璃には親がいない。なので俺が代わりになろうとしていた。

それを受け入れようと瑠璃も頑張っていた。

そして今では本当の親と間違われるほどになった。

それはとてもうれしいことだった。

そして瑠璃は俺に死んでもらいたくないということである約束をしていた。

『無理はしない。絶対に帰ってくる』と。


「ほんとですよ…」

やっぱり泣いているのか、鼻をすする音が聞こえてきた


「でも、パパが無理する理由もわかっていますから…」

「そうか…」

「はい…嘘をつく理由も」


俺は目を見開いた。瑠璃には何も伝えていない。これは俺の独断だ。

しかも無線が開いているということは…


「大丈夫です。私とだけ話し時間を作ってくれましたから。誰も聞いてませんから」

俺は安心した。無線からはいたずらに成功したからか笑い声が聞こえてきた。

「どうしてわかったんだ」

少しいじけたように言うと

「ふふふっ…誰の娘と思っているんですか。家族なんだから当たり前…」


と話が終わる前に「バキッ」という音が聞こえてきた


「もう時間なんですね」

とても泣きそうで残念そうな声をしていた。


「どうやらそうみたいだな…後はたのんだよあいつ等のことも」

「はい」

すべてを決意した声が聞こえ、そのまま俺は無線を切った。


もう誰も聞こえてないところで俺は涙を流した。

まだいろんな奴と話したかった。そして何より、これからの世界をできれば普通に生きてみたかった。

そんな思いが溢れ出すと涙は止まらなかった。

飛行機が揺れる。もうすぐ俺は死ぬ。悔いはある。でも、あいつ等ならうまくやってくれるそう思って俺は目を閉じた。

すぐに衝撃が来て俺はそのまま意識を失った。


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