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私と冒険者と日常  作者: アイリス卿
王都ベルンイン編
17/47

第16話 再会

盛り込み過ぎたし、拙い!!

「オイ‥‥あれ見てみろよ‥‥すんげぇ可愛い。何あれ妖精?!」

「んだよ‥‥そんな大げさなマジカヨ妖精じゃん!?」

「わぁあの子素敵ー!!」

「モデルさんかなぁー!?」


「あれってピエトロの最新のファッションじゃない!? 私も買いに行こう!!」

「にしてもすっごい綺麗な子だな? ピエトロんとこの秘蔵っ子か!? 今まであんなモデルの子見た事ねぇぞ!?」

「あ、握手してもらえっかな‥‥」

「やめとけ、お前の手は汚いから‥‥」

「おうなんだと!?」


 ‥‥なるほど、これが目的だったのかな。

 先ほどからカールご夫妻と歩いていると凄い視線を感じる。ミューラさんは鼻高々と言った表情で堂々と歩いているし、カールさんは鋭い視線そこら中に配り、カレンちゃんは私の手を握ってニコニコしている。


「あ、あの‥‥恥ずかしいです。」

「ふふふっ、もっと堂々として? アランちゃんは今、この場に居る誰よりも素敵な女の子なのよ?」

「そうだなミューラの言う通りだ、俺達が君達を守るから、堂々として欲しい。」

「あぁ、アランを守る。」「こりゃすげぇ人気だなぁ‥‥」


 後ろから私に続いて歩いてくるシリウスとアーロンさんの後に続くかのように、ぞろぞろと人が集まってくる。

 なんだか見世物になってるみたいで嫌だけど‥‥それよりも恥ずかしい。


「足綺麗ー!!」

「初めて見たわあんな美人!!」


 うぅ‥‥見ないでっ‥‥


「オイ見ろよ!! 顔赤くなってるぜ!?」

「ヒュー!!」


 あぅ‥‥


「ハハハ‥‥ちょっと、大げさになってきちゃったかな‥‥?」

「うーん‥‥アランちゃんが可愛すぎるからなぁ‥‥」

「同感‥‥」「全くもって‥‥同感だ」

「アランお姉ちゃんお姫様みたい!」


 うぅ‥‥カレンちゃん、そんなキラキラとした目で見ないで‥‥


「これは何の騒ぎか? 道を開けよ」


 騒ぎを聞きつけた警備隊までもが来る羽目になってしまった。


「ん‥‥? カール隊長!? お、お疲れ様です!!」

「ん、ご苦労、すまん、ちょっと人を巻いてくれないか?」

「ハッ! 散れ散れ! 見世物じゃないぞ!!」

「とかなんとか言っちゃってガッツリ見てんじゃねぇかよ~!!」


 うわ、ホントだ、警備隊の人、全員こっち見てる‥‥見ないでぇ~‥‥


「た、隊長‥‥こりゃ、見ちゃいますよ‥‥」

「‥‥気持ちはわかる、だが仕事をしろ、明日話してやるから。」


 カールさんは警備隊の隊長さんらしく、部下の人達に何とか言って集まった人達から私達を助けてくれた。

 その後、今日の警備隊の責任者のような人がカールさんに近付いていって。


「隊長‥‥自分、まだ、独身なんですよね‥‥〈チラッ」

「‥‥ダメだ、家の娘に手は出させん!!」

「えぇ!!??」


 カールさんにこっぴどく何かをされていた。

 その甲斐もあってかはわからないが、騒ぎも静まりを見せ、無事に孤児院にたどり着く事が出来たのだが‥‥


「わぁー!! お姫様がきたー!!」

「きれー!!」


 孤児院の外で遊んでいる子供達が私を見つけて、わらわらと寄って来たのだ。その中で、私と同じくらいの歳の子が一人だけ居た。

 どこかで見た事があるような‥‥その時。


「こらこら何の騒ぎー? 早く布団をとりこん‥‥‥‥」


 懐かしい声、懐かしい喋り方。


「‥‥‥‥アラン‥‥?」

「おかぁ‥‥」

「アランかい‥‥?!」

「‥‥うっ‥‥おかぁ‥‥さ‥‥」


 私は走り出して、懐かしい人の胸に飛び込んだ。


「本当にアランかい!? アラン‥‥!! あぁ私のアラン‥‥!!」

「おかぁさぁああああん‥‥」

「ぁぁっアラン‥‥私の可愛い娘‥‥ずっと心配をしていたのよ‥‥」

「うわぁぁぁぁん‥‥おかぁぁさぁあん‥‥」


 今まで会いたくても会えなかった、辛い時、いつも思い出していたこの匂いと感触。


「おかえりぃ‥‥アラン‥‥」


 そして、お母さんの声と、手の感触。


だが楽しかった!! そしてブワッとした!

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