表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

採取クエスト

「う~む。あんまりいい依頼がないな…」

すべて常設依頼よりはマシなのだが、これというほどいい依頼がないのだ。

「仕方ない。今日の飯代だけでも稼がないとなぁ。」

そう思い、比較的いい依頼を手に取る。


薬草の採集 依頼者 錬金術ギルド

ポーション用の薬草を採集してほしい。

報酬金 1束200Z (1束は10本とする)


うむ。まぁこれでいいだろう。で、依頼の受け方は依頼書をギルドの受付に提出するだけだ。受付は3人いて、右から看板娘、好青年、おじさんである。で、右二つはかなり混んでいるので、おじさんに出しに行く。全く、看板娘といい関係築こうとするのはいいが、どうせ搾り取られるだけ搾り取られて後はポイだと思うぞ?まるで3年前の俺のように。

「おや?珍しいですね。こちらに並ぶなんて。」

先輩とおぼしき中年が話しかけてくる。

「いや、美女というのはかかわると面倒なものだと思いましてね。」

「そうですか。珍しい考え方ですね。」

そうかな?割といると思うけど。


で、ちょっと待つと自分の番になる。

「はい、採取依頼ですね。終了したら、左を入って右側のカウンターに提出してください。尚、偽装などをしていた場合は厳しく処罰されますのでご注意を。」

「分かりました。」

まぁもともと偽装なんて出来ないけどね。俺。

どの後素早くギルドから出て町の外に向かった。向かうのは緑の森を呼ばれている場所で、ここは比較的弱いモンスターしかいない上、薬草が大量にとれるスポットがいくつもあるから初心者には人気であるが、すぐに他の場所に切り替える人が多数だ。理由は、ここは薬草以外特に目立つものもないため、討伐依頼などでは別の場所になるから、自然とここから離れていくのだ。


で、緑の森に到着しまして、薬草の採取ポイントを目指している最中である。

すると、いきなりガサガサ、と音が聞こえた。

「うおっ!狼か…」

そこには狼がいた。うん。体長2m位の。

「ってえぇぇぇぇぇ!!でけぇよ!」

そう叫ぶと、狼はグルルル!と威嚇してきた。こうなりゃ言霊使うか。

「こいつの言葉を理解」

そういうと、狼の言葉が頭の中に流れ込んできた。頭いてぇ。

とりあえず何の用か聞いてみよう

『えー。何の用ですか?』

『食わせろ。腹減ってるんだ。』

マジか…人生オワタ\(^o^)/

『沈黙は肯定ととっていいんだよな?いやもうお前の了承取らなくていいや。いただきます!』

おいぃ!これかなりピンチマジ洒落なんでしょ。

「ええい、これもう殺しちゃっても問題ないよね?行くぞ!ミニミ軽機関銃!反動0!弾丸無限!」

そう唱えると、手に反動がなく、弾丸が無限のミニミが現れた。

「死ねぇ!」

即座に銃を敵に向けて撃ちまくる。反動がないのでぶれる事もなくまっすぐと狼に直進した弾丸はそれ一つ一つが確実にえものの命を削り取っていく。

『ぐああああ!いてぇ!』

何かしゃべっているが、相手が動かなくなるまで引き金を引き続けた。で、いつの間にか狼は死んでいて、その体からは今でも血が流れ出ている。

「う、うあぁ。」

自分でやっておいてなんだが、こういうのにはあんまり強くないのである。気分が悪くなりながらも、薬草をとりに、採取ポイントへ向かう。


「うへぇ。気分わりぃ…」

まださっきのグロ画像が頭の中にこびりついている。狼が大量の弾痕を残して死んでるとことかかなりグロいぞ。

「さて…薬草をサーチ」

言霊を使う。すると、薬草が光り始めた。楽でいいな。

「鎌、自律、薬草を刈り取れ。」

鎌を3個作り出す。するとそれは魔法的な何かにより、薬草だけを刈り取り始める。

「引力、対象は手に持っている袋。集める対象を限定、薬草。」

薬草だけを引き寄せる引力を袋にかける。

「消去条件設定。袋が満タンになった瞬間。」

言霊便利すぎくっそワロタ。もしかしたらこれが一番強い特典じゃね?で、しばらく寝ていると、袋が満タンになっていた。

「お、終わったか。さっさと帰ろう。」

そういって、大量の薬草が入った袋を持って、帰路につく。赤い服を着ていればサンタに見えたかもしれない。で、帰ってる最中、泣いてる声が聞こえてきた。俺は興味本位でその声の方向に向かって歩き出した。

で、その方向に向かって歩いていくと、そこには、泣いている女の子がいた。で、日本人の感覚がまだ抜けていない俺は、本能的に彼女に話しかけた。

「大丈夫?」

そう話しかけると、

「大丈夫に…ヒグッ…見えますか…?」

いや見えないけども。話しかけるときは大体これだろ。これ以外俺知らないし。

「いや、とりあえず子供が泣いてたら話しかけるだろ。」

「そうですか?グスッ」

「で?何かあったの?」

一応こういう時は理由聞いとくよなぁ。

「貴方にいったって分かりませんよ!」

ふ~む。難しいね。

「まぁそれは別に教えてくれなくてもいいんだけどね。」

「そうしてください…」

まぁ誰にでも聞かれたくないことはあるだろ。包○なの?とか。

「で、帰るとこあるの?」

「ありません…」

うん。こりゃかなりの精神的外傷トラウマなってるな。

「そっか。で、どうするの?良かったらついてくる?」

こんな小さい子を見捨てて後日死体を発見とか胸糞悪いからな。

「……………うん。」

かなり悩んでたな…まぁこれで後日死体で発見とかならなくていいな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ