転生
主人公は基本一般人です。
「ふぅ~。今日の仕事終わりっと。」
そう言ってデスクを立つ俺は22歳、DT、彼女いない歴=年齢という普通?のサラリーマンである。
「御疲れ~」
「御疲れ様でしたー」
そういって会社から出ていく。俺の住んでいるマンションは仕事場から10分程度のところにあり、毎日歩いて通っている。
「あ~そうだ。飯ないんだった…カップ麺でも買って行くか。」
そういって突如行先を変更し、コンビニに変える。そしてコンビニでカップ焼きそばを買い、横断歩道を歩いていると、突如横から物凄い衝撃が伝わってきた。そして、俺の意識はそのまま闇に沈んでいった…
「ハッ!」
俺は意識が覚醒すると、すぐに腕が動かせるかどうかを確認する。
「う~ん。夢だったのかな?」
腕は普通に動いた。そして、周りをとりあえず見渡してみる。病院かもしれないし、家かもしれない。
しかし、結果はどちらでもなかった。
「草……原?」
草原だった。周りには草が生えていて、ここは少し盛り上がっていて、周りの様子をよく観察できた。
「え!?ええ!?何処だここ!」
俺は大人げもなく混乱していた。というかむしろこういう状況に本当になった時混乱しない奴ってかなり少数だと思うんだ。
「はあ、どうするか…」
俺はとりあえず藁にも縋る思いでスマホを起動させる。というかもしこれが現実だったとしてスーツで地面に寝転がってたのかよ。俺。
「やっぱり、駄目か…」
スマホの電波は0だった。まぁ元からあまり期待してはいなかったが。
「ん?メール来てるな。とりあえず見てみるか。」
俺は無題のメールを開いてみると、そこにはこう書かれていた。
無題 差出人 新世界の神
新世界へようこそ!歓迎しよう!盛大にな!この世界はお前等の世界でいう剣と魔法のファンタジーと呼ばれるものだ。まぁそんな事はどうでもいい。君を呼び出したのに理由は特にない。自由に暮らしてくれたまえ。あとここにはモンスターとかもいるから、特典を一つ付けてやったぞ。ありがたく思え。
「理由もなく何しやがるこの中二ネームがぁぁぁぁぁ!!!」
俺は天地に響き渡るであろうほどの声量で絶叫した。で、問題は特典とやらだ。それがゴミだった場合俺はたぶん死ぬ。で、どうやって確認すればいいか考えていたところ、メールがまた届いた。
無題 差出人 新世界の神の従者
えー。主が説明が面倒臭くて書かなかったところとかを説明します。まずはモンスターですね。これは基本的に人間では太刀打ちできません。しかし、それを倒すことを生業としている者をハンターと言います。他にもモンスターが大量に出現する場所があります。それをダンジョンと言います。ダンジョンの中には強力なモンスターがいますが、それ以上のお宝が眠っています。ダンジョンの探索などを生業としているものを冒険者と言います。次に、大陸と国です。基本的な大陸は4つです。1つ目は人間が基本的に住んでいる、アバリシア大陸。2つ目は、獣人と呼ばれる人種が住んでいる フルークトゥス大陸。3つ目は強力なモンスターが大量に住んでいて、大陸自体がダンジョンと言えるような、インペリウム大陸。最後が、すべてが暮らす、リベラ大陸。居場所はスマホに表示されています。後、スマホの電源は無限です。便利な時計とかにお使いください。最後に特典は、自分でステータスと思うと表示できます。しっかりと確認しておきましょう。
お、おう。神って割と適当なんだな。従者さんご苦労様です。まぁとりあえずステータスを確認しておこう。
(ステータス)
心で念じると、ステータスのイメージが表示された。
ステータス
名前 道言 正樹 (どうごん まさき) lv1
筋力 D+(一般男性並)
防御力 D+(一般男性並)
器用さ D−(裁縫ができる程度)
素早さ E+(若干遅い程度)
魔力 F−(ゴミクズ同然)
運 普通
スキル
言霊 拳術:D 筆記:B 心理戦:C 忍耐:C
まぁ若干喧嘩してたから拳術はわかるが、忍耐ってなんだ?心理戦はおそらく売り込みの時とかの奴だろうけど。というか俺の特典って言霊か。言霊ってなんだよ…。うーん試してみるか。
「ファイアー!」
とりあえずそういってみると、体中から火が出た。
「ファッ!?」
不思議なのは、全然熱くないし、服も燃えていない事だ。でもこれって意味あるのかなぁ…