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第一話 明日

5月4日 今日は私の誕生日。でもなんか楽しくなかった。明日って何があるかわからないけど 胸騒ぎがしてなんか苦しい。なぜかわからない苦しみが私を襲った。その夜 不気味に風が吹いた。


次の日目を覚ますと友人の優希から着信があった。そのときは何があったかなんてわからなかった。ただなんとも言えない不安に胸が締め付けられる気がした。私はすぐに優希に電話した。

「もしもし ゆう?どうしたの?」

何気ない私の言葉.......優希の声が聞こえてこない......

「ゆう?どうしたの?」

優希は静かに息をはいた。

「望......蓮が車にはねられて重体で今 集中治療室にいるんだって......」

私は声がでなかった。蓮は私の彼氏でもあり幼馴染でもある。

「蓮は今どこの病院にいるの?」

私の口から自然にでた言葉だった。

「平和総合病院」

その言葉を聞いた瞬間 私は慌てて支度をはじめた。

「優希ありがとう」

それから急いで玄関に向かった。母は優しく声をかけた。

「どこ行くの?まだ8時20分だよ 朝ごはん食べていきなさい」

そんな優しい言葉さえ私は聞くことができなかった。

「望なんかあったの?」

私は静かに口を開いた。

「蓮、車にはねられたって....」

母は驚いていた。そしてすぐに言った。

「面会なら10時からでしょ?まだまだ時間あるじゃない」

私は母に背を向けて

「蓮は今 集中治療室にいるの」

とつぶやいた。母はとても悲しい顔をした。

「そうなの.....お気の毒にね」

財布とケータイを持ち出かけようとしたとき父が来て

「どっか行くなら送っていくよ」

と言った。私たちの会話を聞いていたのか わからなかったが優しい一言だった。

「平和記念病院」

と素直に言った。父は

「わかった」

としか言わなかった。そして私と父は病院へと向かった。



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