似ることは悪くない
小説は掘りつくされされた金山のようなもので、今までにない話を作ろうと、新たな分野を開拓しようとしてもどこかしらに手垢がついていたりする。
そうした中で、作品を書こうとすると、ある種の聞いたことがあるような感じは避けられないものがある。おまけに、人はなにかしら、日頃親しんで読んでいる作品に影響を受けている。気になるなら、試しに読んでいる作品の作者の愛読書を調べてみよう。いかに影響があるかが分る。
タイトルにもある通り、似ることは悪くない。好きな小説をお手本に作品を作ることは、何ら悪いことではない。オマージュやパロディーという言葉があるように、これらは世間に認められている。かのスターウォーズは、「アーサー王と円卓の騎士」をオマージュした小説で、映画化やフィギュア化にアニメ化といったメディアミックスも成功させた名作です。
それに、踏襲という言葉がある。これは、「以前に決められた決まり・習慣などをそのまま受け継ぐこと」の意で、要はお約束事のこと。これは落語や歌舞伎、浄瑠璃。その他だとテレビ番組やアイドルなど、芸能の分野で広く行われていることです。
似ることは決して悪いことではないです。ただし「同じもの」はNGです。
他人の作品の設定を丸々パクって、固有名詞を変えただけのような作品は「盗作」となるのでご注意を。(人様の設定を使いたいのなら二次創作で堂々と行ってください)