人物設定を考えよう
魅力的な物語に魅力的な人物はつきものです。そのためにはどうしたらいいか。
それは、登場人物のプロットをしっかりと作ることです。
例えばです。殺し屋のキャラクターを作ったとします。主人公の敵がこのキャラに殺害依頼を出したとして、果たしてこの殺し屋は幾らの報酬で人殺しを行うのでしょうか。人一人を殺すのはとても難しいことです。自身の犯行の跡残さないようにしたり、そもそも実力的に殺すのが難しいターゲットだった場合は、お金をもらっても拒否するんじゃないだろうか。そんなことを考えて作ったほうがいいでしょう。ここで言いたいことは、キャラクターがどんなことを考え、どんなことで動くかという行動原理です。
キャラクター(個性)をブレさせないことも大事です。精神的な成長で考え方や心境は変化することは多々ありますが、劇的なこともないのに短時間で言っていることがコロコロ変わる人物は、私なら多重人格を疑ってしまいます。
さらに大事なのは、「欠点もしっかりと作ること」割と忘れがちな重要事項です。そして忘れないでほしいことは、欠点も考え次第では長所になりうるということです。
神様みたいな完璧超人なんてこの世にいません。現実に何をさせても完璧すぎるほどの潔癖な人間がいたら普通は嫌がりませんか? 欠点はそういった人たちの人間臭さを出すための物です。
例えば、「クールビューティーで、何事も完璧にこなすメイドさんが、実は夜は寂しいからぬいぐるみに囲まれて眠っている」こんな設定だけでもギャップ萌えをというやつを感じませんか?
他にも「ドジッ子」「エロバカ」「ツンデレ」そういったワードは、よくよく考えてみれば。ドジ、エロ、バカ、素直じゃない。本来、マイナス点の要素です。でも人気がある、好感が持てるのは、ドジっ子は『ダメな子ほどかわいい』、エロバカは『欲望に忠実で馬鹿だから真っ直ぐ。キャラがぶれない』、ツンデレは『ツンがあるからデレが引き立つ』おかげです。
必ずしも欠点は欠点ではない。これが「欠点に萌える」というやつです。