人気作と面白い話の違い
みんなから注目されるような人気作を作るにはどうしたらいいのか。
答えは簡単だ。作品に「チート」「異世界」「転生」「奴隷」「VRMMO」「ハーレム」などの人気のワードをねじ込めばいい。これだけで一定の需要があるから、露骨に読者が増えるだろう。
作者がどんなに面白いと伝えても、評価をするのは他人であり、面白さを感じるものには個人差がどうしても出てしまう。そこで、読者の判断するものはジャンルである。「妹もの」「妖怪もの」「ラブコメ」ものいろなものが多種多様に存在している。そういったものにはある種の「お約束」があって、そういった第一印象で読者が話を判断しやすくなっている。その人気ジャンルに人が集まって人気作になるのが昨今のラノベ業界だったりする。
哀しいかな、こういったことでポイントを稼いでいる作品がある一方で、そういった要素を持っていないために、話を頑張っているのに、面白いのに評価されていない作品が多々ある。③現実とは非常である。
どれだけ凝られていようと、読者がいなければ、面白い話ではなく面白いジャンルに人は寄っていく。見てくれないことには、同じ土俵には上がってこれない。人気作と面白い話は必ずしも等号で結ばれるものでないのは、これで分かってくれただろうか?
――と批判してみたものの、それだけ需要があればそういうのを書くのが好きな人だって沢山いるので、書くなとは言わない。それなら面白い人気作を作ればいいだけの話だ。