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ライト層好みの作品とは?

「小説家になろう」では傾向的にライト層(十~二十代)向けな作品が多いのでそのことについて。

 単に健全な作品も良いですが、「不健全なようでいて健全」――このスタンスがウケが良いです。

 前話で山田悠介が、中学生の人気作家一位の話を出しましたが、代表作の「リアル鬼ごっこ」について少し。この作品は、自分と同じ苗字が多いのが気に食わないという理由で王様が全国の佐藤さんを対象に鬼ごっこをさせます。もしも捕まれば収容所送りにおくられて処刑されます。ここで言いたいのは、収容所送りにおくられてから処刑される点です。捕まった段階では殺されないため、基本的に見えないところで人が死んでいきます。ですから、作中はグロイ描写が出てくることがほとんどなくて、実際にはインモラルとは少し離れたホラーになっています。話自体は不健全なのに、実際読んだときに不健全な描写の部分が無い。これが「不健全なようでいて健全」です。

 これは他作品にも見受けることができます。

 よくラブコメで用いられる色気シーンは、読者が勝手に想像させて補完させるのが大部分です。「肝心なことは出さずに仄めかす」これが大事なのです。不健全を除いたギリギリ健全な範囲でのドキドキ。これは、官能小説なんかには持てない独特の面白さです。

 インパクトを求めて、無暗にグロや性的表現に手を出して、Rレギュレーションを上げることが必ずしも面白くなるとは限らないのです。

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