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A.「細けぇこたぁいいんだよ」 Q.「本当に?」

 必ずしも、細かいことにリアリティーを追及する必要はないんです。

 出来ること、出来ないことに縛られていては色んな作品は書けませんから。

 誰だって、戦隊物の悪の組織の組織がどうやって成り立っているのか気にしていないでしょ? 世界征服ができるだけの賛同者や軍事力なんてそうホイホイある訳じゃないし、お金はあるのかとか。世界を混沌にしてどうしたいのかとか。いつも負けてばかりの幹部を、どうしてボスは許していられるのかとか。そんなの一々気にしていたら作品になりません。

 ですがこういったものは、今までの伝統が積み上げてきた「お約束事」が成り立たせていることを忘れてはいけません。そこは忘れてはいけません。大事なことなので二回言いました。

 だからと言って、細かいことを無視しては読者をおなざりにしてしまいます。お約束事から外れたときはきちんと理由付けがいるでしょう。

 理由がなければ読者は納得しません。訳が分らなかったり、おかしいと思われてしまう様なことには、何でもいいので理由をつけてください。「異世界だから」「現代にある道具をすごくした」「不思議な力で」「ギャグだから」「ジョバンニが一晩でやってくれました」でも何でも構いません。

 こういったことを疎かにすると、不満を抱く読者が増えるのでご注意を。


 話を少し変えますが、推理ものを考えている人に。

 犯罪や犯行の描写はリアリティーがある方が面白いのですが、本当にやれるようなことは書いちゃダメです。

 貴方は、人にクラッキングのやり方や爆弾の作り方など、犯罪の方法を教えてあげますか? 違うでしょ?

 リアリティーのある推理小説は、「出来そうな」って思わせる部分が大事です。つまり、普通すれば失敗します。

 そういったものを作るには、リアルなことに、偶々なことや犯人だからできた事といった要素を絡めるのです。要は犯行には、読者が気にしにくい細かい抜け穴を作っておくことが大事です。一級の詐欺師は真実の中に少しのウソを混ぜると聞きます。

 読んだ後で「もしも××だったらどうするのか」と読者に聞かれたら、そのときにこそ「細けぇこたぁいいんだよ」と言ってやりましょう。

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