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story No.13 *恭介side*

「恭介!今日飲みに行かない?」

ドラマのシーズン2の撮影終わりに杏里に誘われた。

2年の付き合いだ。

友達同士でも下の名前で呼び会う仲になっていた。

「おー、いいよ」

スタッフも誘って、飲みに行った。


酔った杏里を帰らせるためにタクシーを呼んだ。

外に連れていく途中

「恭介ー!今日は楽しかった」

と杏里は言った。

「そうだな」

「あのね、あたし…恭介好き」

そう言って杏里は俺にキスをした。

「何すんだよ!」

驚いて突き放すと、杏里は座り込んで眠ってしまった。

「おいっ、杏里!しっかりしろ!」

持ち上げて、タクシーに押し込む形で杏里は帰って行った。

「何すんだよ…」

取り残された俺もすぐに帰った。



次の日

マネージャーの坂本が週刊紙を持ってかけて来た。

「恭介さん!大変です!」

「これ見て下さい!」

渡された週刊紙には

「恭ピー、二股か!?鈴城杏里と路チュー写真入手!」と書いてあった。

「恭介さん、どういうことですか?一般人と付き合ってるんじゃないんですか?」

そこへ優馬もやって来た。

「おい、恭介!どういうことだよ!?梨子ちゃんは!?」

二人に事情を説明すると

坂本は「そうですかー。とりあえず、ドラマの視聴率を見て、今後のコメントを考えましょう」と言った。

「梨子ちゃんには説明したのかよ!?」

優馬が言った。

「…してない」

「中途半端なことすんなよ。ちゃんと説明してやれよ?」

そう言って、メイク室へ入って行った。



仕事が終わると、杏里からメールが来た。

「話があるの。今からあたしの家に来て。お願い」

前作のドラマが終わったとき、杏里の家で打ち上げパーティーをしたので杏里の家はしっている。

「俺も話がある。」

そう返信して杏里の家に行った。



インターホンをならすと、すぐに杏里が出てきた。

単刀直入に言った。

「週刊紙のこと、ちゃんと事故だって説明しろ。」

「…嫌」

「はっ?何で!?」

「確かに、あの日のキスは事故だった。はっきり言って記憶にないの…。でも、あたし、ずっと前から恭介のこと好きだった。だから、記事のこと否定しない!」

「おい、知ってるかも知れないけど、俺一般人と付き合ってるから。お前とは」

「聞きたくない!」

杏里は取り乱し、耳をふさいだ。

「もし恭介がこのまま一般人と付き合えば、ドラマの視聴率はもっと下がるだけよ?あたしと付き合う方が価値がある」

「価値とかじゃないよ。俺は今の彼女を愛してる」

「恭介、芸歴何年目よ。

この世界で本当の恋愛なんて出来ない。そんなことも分からないの?いいわ。あたしがこのドラマ降りて、打ちき切りにしてやるわ」

「脅しかよ…」

「恭介の恋もめちゃくちゃにしてやるんだから!」

「落ち着けよ、杏里」

その時、電話が鳴った。

梨子ちゃんだった。


「もしもし!藤崎君?週刊紙のこと、」

「梨子ちゃん、ちがうよ。あれは…」

「恭介、誰と電話?」

杏里がわざと言った。

「今、しゃべるな!

もしもし、梨子ちゃん、あれは」

「そこに鈴城杏里さんいるの?」

「えっ、いや、あの…」

「正直に言って!」

「…うん、いる。」

「…そう。なんでもない。バイバイ」

「待って、梨子ちゃん!」

切られた。

「おい、何であんなこと言うんだよ?」

杏里に怒鳴った。

「言ったでしょ?恭介の恋もめちゃくちゃにするって」

「お前、ふざけんな!」

「恭介!目を冷まして!あたしの方があなたにふさわしい!」

「お前には呆れた。二度と話しかけんな!」

ドアを蹴飛ばし、杏里の部屋を出た。

完全に梨子ちゃんに勘違いされた。

どうにかしないと…

白い月に照らされ、家に帰った。


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