表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/20

story No.10 

仲直りしたいと思いつつも、愛美にあんなこと言われては謝るに謝れない。

愛美とは連絡も取れず、どうしていいか分からない日々が続いた。

テーブルの上に置いてあった、愛美の財布は、いつの間にか無くなっていた。

私が仕事でいない間、合鍵を使って取りに来たのだろう。

気分が晴れなかった。


それに追い討ちをかけるように、私の部下である皆森くんがヘマをし、イナブ株式会社との契約を白紙に戻され、新企画がダメになった。

会社への損害は大きく、危うく責任をとらさせれるところだった。


会社帰り、晩御飯を作る気になれなかった私はコンビニに寄った。

そぼろ弁当とシュークリーム買うと、

「あれ、弁当なんて珍しいな」

と話かけられた。見上げると藤崎君だった。

『ごはん作る気になれなくて…』

「テンション低いなー。どうかしたか?」

取り敢えず、藤崎君の部屋で一緒に弁当をたべることにした。

愛美とケンカしたこと、出ていったこと。

部下がヘマしたこと、企画がダメになったこと。

全部話すと涙が出てきた。 

『私、内心どこか愛美のこと見下してたのかもしれない。もう、友達失格だよ…』

「そんな風に思い込んで、ほんとに友達に戻れなくなってもいいのか?仲直りしたいなら、素直に謝るにしかねぇだろ?」

『そんなこと言ったって、愛美とは連絡とれないし、どこにいるかも分かんない…』

「決まってんだろ!?優馬んとこだよ!」

優さまからの受信メールを見せながら言った。

『えっ?優さまのとこ!?』

「あぁ、優馬は姉ちゃんと住んでるから」

『そうなんだー。ねぇ、優さまに梨子に謝りたいから会いたいんだけどって伝えてってメールしてくれない?』

「分かった」


しばらくして返信が来た。

「会いたくないって」

メールを見ると「愛美ちゃん会いたくないって言ってる」と書いてあった。

『どうして…』

このままじゃ仲直り出来ないかも…

裏切れたようで、寂しくなった。



             

今日は土曜だ。

一日中、一人で部屋にいると、より寂しさを感じる。

買い物に行こうと部屋を出ると、優さまに会った。

『優さま!』

「よっ!酔っ払い」

『愛美は?』

「知らねぇ。さっき出てった」

『どこに?』

「それ知ってたらストーカー」

『…どうして愛美は会いたくないって言ったんでしょうか?』

「会ってどうすんの?」

『謝るに決まってるじゃない!』

「それだけ?」

『えっ?』

「梨子ちゃんさぁ、頭良くて仕事も出来ることはすごいけど、それで高飛車になって周りが見えなくなるのは違うよ。何でも自分一人の力で出来てるって思うなよ」

『……どういう、ことですか?』

「それが分からないと、仲直りしてもまた衝突する。そう愛美ちゃんは思ってるから会えないんだと思う。」

『待って、どういうこと!?』

「謝る以前に他に言うことがあるだろ?」

『他に?』

「お前頭良いんだから自分で考えろっ。

じゃ!」

優さまは藤崎君の部屋へと消えた行った。



            つづく



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ