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精霊達の箱庭  作者: ヒヨコの小説家
1章 大きな過ち、小さな一歩

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第五話 Bランク冒険者パーティー②

四話の続きです、ほぼ同時に投稿される予定なので飛ばさない様ご注意ください。

「杞憂なら良かったんだがなぁ…」戦士が溜め息混じりに呟き、全くだと三人は同意した。

 もし杞憂なら人命は掛からないし、今頃村で話でもしながら身体を休めていたからだ。


 レンジャーから話を聞き、"はぐれの可能性が高い事とオークだから頭の悪い斥候もあり得る"とパーティーの共通認識は固まった。


 森に近付くとどうしても足は遅くなる、日が落ちかけているのもあり森の中は暗く、警戒しながら目を慣らさなければならない。

 パーティーは出来る限り急ぎながらも、不意の遭遇や足元に警戒しながら足跡を追跡していった。


 ここで()()をしたのであろう…。一行がしばらく進むと、血溜まりが広がる地面が見えた。そして周囲には足跡が沢山あったのだ…。


 斥候のつまみ食いだ…。一行はそう認識を改めオークの集落に向かって進んで行った。規模が小さいなら潰し、遺品の一つでも持ち帰ってやりたい。規模が大きいなら即座に戻って避難をさせねばならない。


 オークの部隊との遭遇や、すれ違いを避ける為にレンジャーを先行させ、残りの三人は周囲への警戒を強めた。

 オーク達の足跡が増え、数が更に多くなって来た頃にレンジャーが戻ってきた。


 戦えるオークは10から15程度の小規模な集落であった。オーク達は周囲への警戒も疎に、少し大き目の家で何かを話しているらしい。

 弓使いが木の上によじ登り、下に知らせたところで奇襲は開始された。


 木や草で作られた家屋は燃えやすい…だから魔術師は火の魔術を掌に生み出し、オークが集まっている家に向かっていくつか放った。

 同時に弓使いは毒を塗った矢で、見張りのオークの喉を射抜いた。オークの頭骨は硬く分厚い為、即死は狙えない。

 急な攻撃の飛来に気付いたオークはほぼおらず、家は燃え上がった。


 慌てて飛び出してきたオーク達の内一人が目を射抜かれ、喉を射抜かれていたオークが地面に蹲っている状況で、ようやくオーク達は敵が森の中に居る事が分かった。


 既にある程度の武装は着ていた為、これ以上の後手を避ける目的で戦えるオーク達は森へ雪崩れ込んでいった。


 ある程度分散して森に侵入したオーク達は、更に2体の犠牲を払っていた。矢の毒により動けなくなっていたのだ。その代わり、弓使いが居るであろう木にほぼ目星を付けて接近していった。



--(オーク視点)--


 急な奇襲により頭に血は登ったが、想定してなかった訳では無い。追い出されたあのバカが集落への道の近くで餌を食ったのは明らかだったからだ。

 リーダーたる自分は部隊の真ん中から忌々しげに木を睨み付け、囲もうとしたその時、近くの薮が大きく動いた。


 木にも注意を払いつつ、薮に身体を向けると次の瞬間後ろで仲間が叫び、倒れた。

 混乱を減らし、勝率を上げる為にもリーダーは吠えた。「それぞれ近いモノに対処しろ!!」

 

 こんなチマチマした戦いをする奴等は少数に違い無いが、囲まれてしまったのは厄介、特に木の上からの射撃は仲間達の脅威だ。


 飛んできた矢を棍棒で防ぎ、射手が居る木を棍棒で思いっきり叩こうとした瞬間、声が聞こえた。

 「グラウンドランス!」

 聞こえるや否や自分の身体は地面から生えた何かに貫かれ、防御も虚しく串刺しにされた。



--(魔術師視点)--


 土の魔術の発動後すぐに戦士と合流し、牽制や攻撃をしつつオークの数を減らしていく。

 レンジャーが藪で気を引いた後、姿が見えないという事は後詰めや周囲の警戒をしているのだろう。


 「グラウンドランス!」

 頼もしい仲間達に感謝しながら戦士に向かう2体の内片方を即死させる。

 この魔術は威力も速攻性も高いが消費がバカにならない、かなり目減りした魔力に思考が鈍らされつつ、周囲を警戒する。


 最後の戦えるオークに矢が刺さり、毒矢に苦しむオーク達を戦士が介錯していくと、やっと警戒を弱める事が出来た。



--(戦士視点)--


 蹲るオークを止めを刺し、戦闘の興奮が引き始めると憂鬱な気分が胸の中をくすぐり始めた。

 子供は助けられなかった上、"戦えないオーク達"を駆除しなければならないからだ。

 他の群れに合流されても、散り散りに逃げられても厄介な為すぐに行動しなくてはならない。


 今日何度目になるか分からない溜め息を吐き、集落に向かって弓使いと魔術師と共に村に向かっていく。

 …あとで魔術師に慰めて貰おう。戦士は少しでも気を紛らわそうとした。

下書きがエラーで消えたら寝込む理由が分かりました。

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