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精霊達の箱庭  作者: ヒヨコの小説家
2章 前進

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第二十九話 フィーシの初恋

 僕はその晩どうしても眠れなかった。

 話したい事が沢山あるから?違くないけど違う。

 魔術の練習をしたいから?違くないけど違う。


 何故だか分からないが胸が苦しいのだ、不安にも似た感覚が僕の胸をくすぐる。


 なんでだろう。なんで僕は、レオ君とマギ先生が挨拶していた時…モヤっとしたんだろう…。寂しかったのだろう。


 友達が取られると思ったからでは無い……。

 じゃあマギ先生が取られると感じたから…?


 どっちとも判断が付かない僕は布団に頭を埋めた。…苦しくなってその後すぐ頭を出した。


 瞑想しようとしても出来ない。ずっと頭にグルグルと残ってしまうのだ。

 今日は不思議な日だ。


 外に出て、誰かと関わるのがこんなに楽しかったのは初めてだった。マギ先生と話していて楽しかった。

 今まで知らなかった魔術の事が、マギ先生の事が頭から離れないのだ…。


 …認めるしか無いのかも知れない…僕はマギ先生が好きになってしまったのだ。だからあの時、緊張してしまったんだ。

 だからあの時、頭を撫でられて嬉しいなんて…。

 僕はもう一度布団に頭を埋めた。


 騒がしい筈の僕の部屋には、何故か誰も来なかった。皆ぐっすり寝ているんだろうか。


 なんだかこの静けさが、この世界に僕しか居ないような感覚に陥らせた。

 身体を起こし、窓に近付いて月を少しの間眺めた。


 月の光は、僕の心を分かってくれているみたいに優しく照らしてくれた。

 気の所為だと思うけど、何故だかそれが嬉しいのだ。


 少し落ち着いて布団に再び戻った。

 魔術の事を考えよう。魔術はどんな事が出来るんだろうか。


 先生の事を思い出し、顔を埋めたくなったその時、頭に疑問が湧いて出てきた。


 なんで、先生は手に炎を滑らせて消し。石を放って消したのだろうか?

 何かがおかしいと感じる。二つの違いは何だろう。先生は何を見せようとしたんだろう。


 炎と石の魔術の性質の違い?何かが腑に落ちない。熱い…なら滑らせたり放る必要はない筈だ…。


 そもそも先生は熱くないのか?あんな風に掌で火なんて触ったら普通は熱い…。

 普通じゃない事をしたのだ、僕が知らない普通じゃない事…しかも見せる必要があったのは、魔力のそうさ…動かし方だ。


 可能性はいくつかある。熱くない炎を出したり、炎に似せた何かを見せたのか?

 それとも、魔力のそうさを行うと熱い炎が熱く感じないのか?


 熱いなら遠くに離せば良いのだ…炎に似せる意味も分からない…確かに綺麗だし、インパクトはあった。

 だけど石だってインパクトがある。何もない場所から石が生まれて、投げたらしばらくして消える…。


 何かが、頭の中でカチリとハマる…。

 僕は、同じようなものを見た事がある…。


 ティアだ、ティアの放った氷だ。レオ君を傷付けた後、あの氷は残っていた。レオ君が触っていた。


 魔法は消えないもしくは消えるまでに時間が掛かるが、魔術は消える…?

 余計に分からない事が増えただけな気はするが、なんだかそれが魔法と魔術の一番の違いな気がするのだ。


 先生は言っていた…魔法と魔術の違いは使われる魔力の違いだと。

 魔法は精霊が周囲の魔力も使って発動される…。


 周囲ってなんだろ、ティアが魔法を使った時、僕とティアとレオ君しか居なかった。

 でも僕は何も感じなかった。レオ君の魔力?それとも床や壁や空気に魔力があるんだろうか?


 また身体を起こし、床をペタペタ触る。少しひんやりしていて硬くて…僕の体温でじんわり温まっていく。

 そして手を離してしばらくしてから触ると、床はまたひんやりしていた。

 伏線回収は早過ぎますがまだ想定内です。フィーシの恋の独白は想定外です。私が今書いてるのは想定外です。

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