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精霊達の箱庭  作者: ヒヨコの小説家
1章 大きな過ち、小さな一歩

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第十五話 復讐を誓うオーク

 愚鈍なオークは子供を食べた後、まだ夜中だというのに目が覚めた。

 あの囲いと囲いの中の話を持ち帰れば、集落に戻れるかも知れない。と興奮気味に住処から出て。集落に向かって行った。


 叱られても良い。食べる量を減らされても良い。皆ともっと暮らしていたい。

 足の進むスピードは段々上がっていき…血の匂いに応じて下がっていき…自分の父や兄弟分の死体を森で見つけて止まった。


 集落の中は更に酷く。狼共が死体を食い漁り、臓物を綱引きの様に引っ張り合い、ゴブリンが死んで転がっていた。


 なんだこれは…なんの冗談だ…?

 ピクりとも笑えない状況にオークはただ茫然と見ていた。

 何匹かの狼が口から血を垂らしたままこちらを見ている。赤ん坊を咥えたままの狼まで…。


 オークは走り出した、ただ目の前の敵を潰す為だけに。

 狼に噛まれ、爪で裂かれ、囲まれてももはやオークにはどうでも良かった。


 噛まれたら捕まえて叩き付ける、届かない場所なら木や棍棒を打ち付け、爪で裂かれても怯まなかった。

 血を流しながらも狼を蹴散らし、何匹か仕留めたところで狼は退いて行った。


 どうして…だ…。オークの死体の内、比較的綺麗なものは急所を貫かれてはいたが、死ぬ様な傷では無かった…。近くに死んでいる無傷のゴブリンを見て理解した。


 毒だ、毒を塗った何かを刺したのだと。ゴブリンも狼もこんな事はしない。ならば誰が?

 囲いの中の奴等に違いない。


 オーガは遠いしこんな下衆な真似はしないと聞いた覚えがある。悪戯に命を散らし、食わずに放置して、赤子の未来まで奪ったのだろう。

 森の中でオークは叫んだ。森が震え、近くの木から何かが落ちる音がした。


 必ず…必ず仇は取る…自分の怒りと悲しみにオークは強く誓った。怒りに身体を震わせたまま、群れのリーダーと父親の死体を引き摺り森の奥に消えて行った。


 ここで一区切りです。


 オークにとって、倒した相手を食わぬ事は冒涜です。数限りある食料と命を奪い合い、暮らしてきましたから。


 活動報告に書いたスペシャルデーって何なんでしょう?ノリで書いたので"私にも分からん"

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