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精霊達の箱庭  作者: ヒヨコの小説家
1章 大きな過ち、小さな一歩

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第一話 暗黒大陸誕生

 R-15作品となります。暴力・残虐表現を含んでおりますので、ご了承の上でお読みください。

 "こんな筈じゃなかったのに…"と誰かが呟くのが聞こえた。怒声と恐怖に怯えた声が辺りを包み込んでいる。


 僕はどうしてこんな場所に居るんだろう。激しく音を立てながら走る馬車の中、出発前からずっと泣いている母に抱かれながら僕はそう疑問に思った。


 母に聞いてみようと、口を開き掛けたその瞬間。言葉が聞こえた。

 母「精霊様が守って下さるから大丈夫よ」

泣いている母が自分を慰める様に、納得させる様に紡いだその言葉で、僕は少しだけ安心した。


 馬車の前の方で抱き抱えられている為、頭を動かしても見えるのは御者と少しの風景だけ。

 いつも一緒に遊んでいた友達も、僕の大好きなオヤツも、ここには無い。


 御者と外の人が騒いでいる。

 御者「本当にこっちは安全なのか?!このまま逃げ続けても…っ!」

 ???「少なくとも戻るよりは安全だ!前にいる精鋭部隊が道を切り拓いてくれている。余計な事を考えず速度を合わせて走り続けてろ!」


 よく分からないけど逃げているらしい。せっかく新しい土地に引っ越して来て、友達も出来たのに…。

 悲しい気分になり母に抱きついていると、外が今まで以上に慌しくなってきた。


 ???「伏せろ!!」

聞こえるや否や馬車が大きく揺れ、外で何かが爆発する様な音が聞こえた。

 身体が恐怖で強張り、僕は何も考えられず母にしがみついた。


 御者「後ろの奴等は何してやがる?!なんで隊列中央に魔法が飛んできやがるんだ?!」

御者は必死に馬達を宥め、前に進ませている。

 ???「喋ってる暇なんか無くなったって事だ。本当に最悪な日だな…っ」

その言葉を最後に、馬が走る音が1つ遠ざかって掻き消えていく。


 いつの間にか馬車内は懺悔や助けを求める声で溢れ、馬車の外は怒りと怨嗟の音で溢れた。

 僕は目を閉じ、耳を塞ぎ、この恐怖の時間が過ぎるのをただただ待った。


 …どれだけ時間が過ぎただろうか…?腕が痺れ瞼に力が入らなくなってきた頃、母親の腕の力が緩んでいるのが分かった。

 不安になって顔を見上げてみると、母親も周りの人も放心していた。

 石か何かに乗り上げて馬車が大きく揺れるまで、御者さえも放心していたのだ。

 馬車と馬の立てる音以外、ほとんど何も聞こえなくなっていた。


 御者「…ま、魔法が使えなくなった…ってのは本当か…?」

乾いた声で、御者が問い掛けた。

 ???「我々も、奴等もな…だから追撃の手が止んだんだ…」


  僕「どうして魔法が使えなくなったの…?僕達は精霊様に捨てられたの…?」

 御者「そ、そんな訳無いさ…!ちょっと精霊様と離れ過ぎて精霊様との繋がりが切れてしまっただけさ。」

 口から出た問いに御者のおじさんは出来る限り安心する声で応えてくれた。


 それを聞いて疲れ切っていた僕は、意識を手放していった。


 小説を描くのは初めてです。誰かに楽しんで貰える様に頑張って描いていきます。

 完結まで描くつもりですので、もしよろしければお付き合いいただけると幸いです。

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