2話 異世界の追っ手と謎の剣
戦いの後、悠斗の家に避難したセリナは、自分の素性を語り始める。
彼女は異世界・ルクレイド王国の騎士団副団長であり、敵国との戦争中に「次元の扉」に巻き込まれてこちらの世界に来たという。
セリナ「だが、ただの偶然ではない。敵は、この世界にまで追手を送り込むほど執着している。」
さらに、悠斗が持っていた光る剣について尋ねると、それは異世界で伝説的な存在である「光の剣」であることが判明する。
セリナ「この剣を扱える者は、古代より異世界と現代を繋ぐ“鍵”となる力を持つ……あなたは、その資格者なのだ。」
悠斗はそれを聞いて完全に困惑し、否定しようとするが、セリナの必死な表情に押されて考え込む。
翌日、悠斗は学校に向かおうとするが、途中で再び異世界の追っ手に襲われる。
敵は黒い霧から現れる人型の魔物で、普通の武器では傷一つつかない。セリナが駆けつけるも、傷ついているため力が出せない。
追い詰められる悠斗だったが、咄嗟に昨日の剣を呼び出そうとする。すると剣が再び手元に現れ、悠斗の内に眠っていた力が覚醒。剣を振るうことで敵を撃退する。
戦いの後、悠斗はセリナに問い詰める。
悠斗「俺が“鍵”って言われても、普通に生きてきただけなんだ。何で俺なんだよ?」
セリナは、「それはまだ分からないが、あなたが重要な役割を持つことだけは確かだ」と告げる。そして、再び敵が襲ってくる可能性を考え、セリナは悠斗に「一緒に戦ってほしい」と頼む。
悠斗は迷いつつも、現実がもう平凡な日常に戻ることはないと悟り、協力することを決意する。
「最弱と呼ばれた少年の中に眠る力、それが世界を変える鍵となる――次回、『鍵を巡る戦いの幕開け』をお楽しみに!」