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平凡な俺の日常に異世界からの姫騎士が現れた結果  作者: 南雲
1章 異世界の訪問者
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1話 非日常への扉

主人公・小野悠斗おの ゆうとは、どこにでもいる普通の高校生。

特にこれといった特技もなく、勉強も運動も平凡。友人の会話を適当に相槌しながら、部活も帰宅部で、毎日を無難に過ごしていた。


だが、彼の中には「この平凡な日々が永遠に続くわけがない」という漠然とした違和感があった。


放課後、いつものように駅前のコンビニで軽食を買い、自宅に帰る途中。悠斗はふと夜空を見上げ、流れ星のような何かが落ちていくのを目撃する。


悠斗「……え、なんだ今の?」

落下地点は、自宅近くの小さな公園だった。


気になった悠斗は公園に向かう。そこには、奇妙な光の粒が舞う中で倒れている一人の女性がいた。

彼女は全身鎧を身にまとい、剣を握ったまま気を失っている。


悠斗は戸惑いながらも彼女に近づき、その顔を見ると驚愕する。

透き通るような銀髪に整った顔立ち、そしてまるで異世界のキャラクターのような甲冑。


悠斗「……コスプレ?いや、そんなわけないよな」


突然、女性が目を覚ます。鋭い目つきで悠斗を睨みつけると、剣を彼に向けて叫んだ。


女性「そなたは何者だ!?ここはどこだ、答えろ!」


驚いた悠斗がなんとか事情を説明しようとするも、彼女は困惑しつつも「ここが異世界ではない」という事実に気づき、深くため息をつく。


女性「私はセリナ・ルクレア……かの異世界・ルクレイドの王国騎士団の副団長だ。だが、次元の扉を越えて……ここはどこなのだ?」


悠斗は完全に状況についていけない。だが、目の前のセリナが普通の人間ではないことは明白だった。


突然、黒い霧のようなものが公園内に立ち込め、そこから異形の怪物が現れる。

セリナは剣を抜き、一瞬で構えを取る。


セリナ「追ってきたか……!下がれ!」

悠斗は訳も分からないまま後ずさりするが、怪物がこちらに襲いかかってくる。


セリナは剣で応戦するが、怪物の力は予想以上に強い。彼女は次第に追い詰められ、ついに悠斗に向かって叫ぶ。


セリナ「お前だ!私を手伝え!その手を伸ばせば、力が目覚めるはずだ!」


何を言っているのか全く分からない悠斗だが、目の前の異常な状況に流され、咄嗟にセリナの手を握る。


すると、悠斗の体が熱くなり、彼の手の中に光り輝く剣が出現する。


悠斗が半ば無意識のうちに剣を振るうと、光が怪物を切り裂き、公園に静寂が戻る。

呆然とする悠斗に対し、セリナが疲れた表情で微笑む。


セリナ「やはり……お前が『鍵』だったのか」


その言葉の意味を聞く間もなく、悠斗の日常は一変する。彼はこの瞬間から、平凡な高校生ではなく、異世界と現代を繋ぐ「特別な存在」として動き出すのだった。

「異世界から来た姫騎士と平凡な高校生の物語が、動き出す――次回、『異世界の追っ手と謎の剣』をお楽しみに!」

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